2021年4月から放送曜日が火曜日に変更になったWWE・NXT。これにより、2019年10月からAEW・Dynamiteとの間で続いていたテレビ戦争「ウェンズデー・ナイト・ウォーズ」は終結しました。
競合番組がなくなったAEWの視聴者数はミリオンに到達するようになり、戦争終結のメリットを大いに受けている状態です。しかし、これがいつまで続くかわからなくなってきました。
Dynamiteの放送局であるTNTはワーナーメディアの傘下にあります。TBSやTNT、Tru TVといったワーナー傘下のケーブルテレビ局では、MLBやNBAといった人気スポーツの放送権を持つ「ターナースポーツ社」によるスポーツ中継が放送されており、多くのファンがテレビ観戦を楽しんでいます。
先日、ターナースポーツはNHLとの7年に及ぶ放送契約を結びました。これにより、TNTのスケジュールにNHLが加わることになります。ターナースポーツにとって、NHLは「安定した人気を見込めるコンテンツ」です。中継が水曜日の夜に放送されることになれば、Dynamiteの放送を別の曜日や時間帯に適宜移動することになるかもしれませんし、NXTのように番組ごと別枠に移動することになる可能性もあります。
AEW社長のトニー・カーンは、この事態について次のようにコメントしています。
水曜日の夜が我々のホームなのはわかってる。今の状況は素晴らしいよ。TNTとのパートナーシップは本当にありがたいし、TNTがあるからこそ今のAEWがあるんだ。放送に関する契約が我々の主な収入源だし、多くの人々がAEWを知るきっかけにもなっている。
もし移動に関する話が来たら、検討することにはなると思う。ただ、それがAEWにとって良い取引じゃないとダメだけどね。
要するに「条件次第」ということですね。
(SESCOOPS)