業界最大手の団体として君臨するWWE。「我が道を往く」スタイルで成功を収めてきたWWEですが、トレンドには乗り遅れたくないと考えているのかもしれません。
レスリング・オブザーバーによれば、WWEは「他団体と交流しない団体」という評判を好ましく思っていないそうです。コロナ禍が始まるまではEVOLVEなどの提携団体にNXTの選手たちを貸し出していたWWEですが、コロナ禍によりインディ団体の活動が縮小されたり、EVOLVEが活動を停止してしまったりと、交流を持つ機会を失っていました。
現在、プロレス界では他団体交流が活発になっています。AEWは、新日本プロレス、インパクト・レスリング、AAAと交流しており、大きな相乗効果を生み出すことに成功しています。
WWEは、かつてのEVOLVEのような存在として、MLWを狙っているようです。オブザーバーは、WWEとMLWの上層部が話し合いの席を設けたと報じています。NXTでも出番のないディベロップメント契約の選手たちに活躍の場を与えたい、と考えているようです。
自前で番組を用意するという計画もあるそうですが、Vice TVと契約したばかりのMLWに自分たちの選手たちが出場することにより、外部へのアピール・露出になることは大きなメリットです。また、WWEの「変化」をファンに印象づけることにもなります。EVOLVEのイベントはテレビ局のウィークリー番組ではありませんでした。
ここで言う「変化」とは、WWEが「古いやり方に固執し、他団体と交流しない」というイメージを覆そうとしている、という動きを指しています。MLWとの話し合いがどのような形で進行するかはわかりませんが、何らかの第一歩になる可能性は十分にあります。
(Wrestling Observer)
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