現地時間5月30日に開催されるPPV「Double or Nothing」で志田光の持つAEW女子世界王座に挑戦するブリット・ベイカー。団体設立当初は「やりたいこと」とファンのリアクションが噛み合っていなかった彼女ですが、今では立派なトップヒールです。AEWがはじめて契約した女子選手がここまで成長するなんて、素晴らしいことですね。
彼女にとっては非常に大きな試合となる志田戦。志田は新型コロナウイルスのパンデミックが続く中、タイトルを守り続けました。ベイカーは、過酷な活動を強いられた志田について、次のように語っています。
パンデミックの最中にチャンピオンになるなんて、残酷なことだったと思う。ファンもいなし、いつファンが戻ってくるのか、テレビ収録がいつになるのかもわからないような状況だったんだから。そんな時期にチャンピオンベルトを保持するなんて、本当に大変だよ。正直なところ、1年前の私にそんなことができたかどうか、わからないくらい。志田は完璧な人間ですよ。本当に尊敬に値する、とても立派な……チャンピオンだと思う。AEWの歴史上、最も長期に渡ってタイトルの防衛を続けたわけだしね。
でも、あのころの私はもういない。時間切れだよ。さっきも言ったけど、私のことを無視することなんて、もう誰にもできない。目をそらすことなんて不可能なんだからね。リング上のパフォーマンスもマイクもベストだし、団体の顔になるために必要なものをすべて持ってる。ベルト以外はね。足りないものをいただきに行くよ。
歯科医としての顔も持つベイカーにとって、この試合は「二足のわらじ」に対する批判をねじ伏せることにもつながります。ベビーフェイスの志田に対する挑発に歓声が飛ぶ、そんなレスラーになった今、足りないのはベルトだけです。
(参考: 411MANIA)