新型コロナウイルスのパンデミックにより、世界中のプロレス団体が「観客を動員できない」ことへの対応を強いられることになりました。WWEは客席にディスプレイを設置し、自宅などから観戦するファンをバーチャル表示するシステム「ThunderDome」を導入し、AEWは半屋外会場のデイリーズ・プレイスに若干のファンを動員して番組収録を行いました。
AEWの場合、オーナーのシャヒド・カーンがデイリーズ・プレイスの建設に携わっていたこともあり、この会場を本拠地とすることができました。ThunderDomeのようなシステムを導入することもできたでしょうが、屋内会場よりもコロナの感染リスクが低い会場だからこそファンを呼び込むことができたのです。
社長のトニー・カーンは、バーチャル技術を利用することに抵抗があったと語っています。
嫌だったし、アイデアが出た時は反対したんだ。WWEのは良いアイデアだったと思うけど、俺がやりたいことではなかった。リスペクトはするし、良いシステムだとも思う。そして経済的だ。でも、俺は毎週ファンを会場に呼んだ上でショーをする方法を模索し続けたかったし、デイリーズ・プレイスに来てくれたファンはそのサポートをしてくれた。自分たちの縄張りを作り、毎週ファンを動員することができたことを誇りに思っているよ。
WWEは番組収録の会場をリースしていましたが、NBAやMLBなどの試合のために定期的に移動を強いられました。コロナ禍においては、大富豪がオーナーを務めているというAEWの環境が有利に働きましたね。
(SESCOOPS)
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