カイリ・セインらとのライバル関係によってNXTの女子戦線を支え続けた後、2020年にメインロースターに昇格したシェイナ・ベイズラー。ナイア・ジャックスとのタッグチームでWWE女子タッグ王座を2度獲得しています。
しかし、NXT時代のような活躍にまでは至っていないことに対し、ファンから批判の声もあります。その対象は必ずしも彼女にだけ向けられているわけではありませんが……。アスカもそうですが、メインロースターとしての活動では、ファイターとしての強さだけが求められるわけではありません。アレクサ・ブリスとの絡みは、MMAというバックグラウンドを持つ彼女にはミスマッチに見えるかもしれませんね。
こうした声に対し、彼女はSports Illstratedのインタビューの中で反論しています。
これまでにも難しい仕事をし続けてきたわけで、RAWに限ったことではないですよ。NXTやインディーシーンでも同じことです。私のコーチはジョシュ・バーネットとビル・ロビンソンでしたが、2人は本当に本当に古いタイプの人たちです。私は古い伝統を受け継いでいるんですよ。[…]ビルの時代のプロレスと今のプロレスでは考え方がまったく違います。
プロレスのリング上でMMAのキャリアに忠実であることと、ファンにリング上の出来事を信じさせることを両立するのは大変です。両面性があることですからね。特別な才能が求められることですよ。
今の私に必要なことは、どんな仕事を任されても頼りになる存在だということを証明する、ということ。NXTの時みたいな悪役になるのは簡単だし、その役割は十分に果たすことができます。それを証明した後で、今日のプロレス界の幅広さに対応できるということを示す。これが重要なんですよ。
音楽みたいなものですよね。カントリーが好きな人もいれば、ヘビーメタルが好きな人だっている。誰からも好まれることはできないわけで、私がコメディをやっているのを見て目を丸くする人がいるのも理解できます。でも、私は自分自身を確立している。必要なのは、プロモをきちんと伝えることです。私が正真正銘のワルだということは決して忘れていませんし、RAWへの出演を通して対応できる範囲の広さを見せることができるのは嬉しいことですよ。
(SI)