WWE・RAWとAEW・Dynamiteのレイティングは面白い状況になっています。全体の視聴者数が多いのはRAWですが、アメリカのテレビ界(のスポンサー)が重要視する「18〜49歳」の数字はDynamiteが上回っているのです。先週は視聴者数、今週は視聴率でDynamiteがリードしました。今週の数字に関しては、RAWにマンデー・ナイト・フットボールという超強力な裏番組があったことも影響しています。
この結果はAEWの勢いを象徴しています。CMパンクとブライアン・ダニエルソンが加わるなど、話題性には事欠きません。また、アダム・コールやルビー・ソーホー(ルビー・ライオット)の加入によりロースターの拡充にも成功。さらには新日本プロレスから鈴木みのるが参戦し、日本でもAEWの話題を多く見聞きするようになりました。
勢いはテレビ番組のレイティング以外にも表れています。
RAWは現地11月29日、Dynamiteは12月9日にニューヨークのUBSアリーナで番組収録を行います。この僅かな間隔で、大手プロレス団体が同じ会場を使う。それはすなわち、「チケットの売上状況を比較すると、何かがわかるかもしれない」ということを意味します。僅差であれば人気・勢いは均衡しているということですし、差が付くと「あれ?」と思うことになるかも…。
レスリング・オブザーバーは、2つのショーのチケット販売開始日の売上状況を比較しています。RAWは1,000枚に届かず、Dynamiteは5,500枚を売り上げたとのこと。大差ですね…。オブザーバーは「これは衝撃的と言っても過言ではないだろう」とコメントしています。
あくまでこれは初日の売上枚数ですが、AEWならびにDynamiteの勢いがどれほど凄いのかがわかります。RAWがどうこうというよりも、まずはそこですね。最終的な売上はどうなるんでしょう?会場のキャパシティは18,500席。プロレス仕様になるとまた数字は変わってくるはずです。ちなみに、AEWは9月22日開催のDynamiteニューヨーク大会のチケットを約18,400枚売っています。