先週のWWE・SmackDownは放送時間が30分延長されました。そのため、普段はSmackDownの終了直後に放送されるAEW・Rampageと放送時間が30分かぶることになったのです。
WWEとAEWの争いは、2019年から2021年春までNXTとDynamiteの間で繰り広げられていました。2つのプロレス番組が同じ日の同じ時間帯に放送される、というレイティングの数字を巡る直接を制したのはDynamite。NXTは放送曜日の変更を強いられました。
AEWにとって、今回はWWEのメインブランドと放送時間がかぶる最初の機会になりました。Dynamiteならともかく、視聴者数がDynamiteの6割程度に留まるRampageでの対戦となったわけですが、蓋を開けてみると……
アメリカのテレビ業界では、重要な購買層である18〜49歳のレイティングが重要視されます。9月にはDynamiteがこの層の視聴率でRAWを上回ったことが話題になりました。今回のケースは……報道によれば、放送時間がかぶっていた30分間の視聴者数は以下の通り。
- SmackDown: 約285,000名
- Rampage: 約328,000名
ということで、勝利したのはなんとRampage。CMパンク VS マット・サイダルとルビー・ソーホー VS ザ・バニーがサーシャ・バンクス VS ベッキー・リンチとローマン・レインズ & ブロック・レスナーのセグメントを上回りました。レスリング・オブザーバーによれば、ルビーの試合とレインズ&レスナーのセグメントは視聴率が同率だったそうです。
ただし、今回の勝利も一応「カッコつき」です。視聴者の総数ではSmackDownが上回っています。とはいえ、購買層に訴える力が強いのはどちらの番組なのか、ということをAEWが示したのは大きな出来事ですね。また、Youtubeで無料配信されたバイ・イン・ショーで行われたブライアン・ダニエルソン VS 鈴木みのるが名勝負になったことも影響したかもしれません。
(Cultaholic)