プロレスラーにとって入場曲は重要なファクターです。曲の雰囲気が会場の雰囲気を左右し、試合の盛り上がりに影響します。
AEW所属のベテランレスラー、クリス・ジェリコは、入場曲に「Judas」という曲を使用しています。自身がフロントマンを務めるバンドFozzyの楽曲で、彼が2017年にWWEを退団した後は、新日本プロレスでもAEWでもこの曲が彼の入場曲となっています。AEWでは、ファンの大合唱が定番となっており、ジェリコ自身もそのことを楽しんでいます。
しかし、彼がThe Inner Circleを解散し、Jericho Appreciation Societyを設立してヒールターンしたことにより、「Judasが使われなくなるのでは」と噂されることに。ヒールレスラーの入場曲をファンが大合唱するのはどうなのか?彼自身にも葛藤があったようですが、使用を続けることを決断しました。その背景には何があったのか?SPIN.comによるインタビューの中で、彼は次のように語っています。
さて、俺はキャラクターを変えた。良い奴から悪い奴になった。Judasの使用をやめようか、考えたこともある。でも、その時に思ったのは、「なんで変えるんだ?」ということ。みんなが入場曲を合唱してくれるのはとてもユニークでクールなことだし、ボス(トニー・カーン社長)も使い続けることに同意してくれてさ。この曲を使わないことで、番組からユニークさが失われてしまう。もはや、あの曲の合唱は、善悪を超えたショーの一部で、クールなことなんだよ。
愛されすぎる入場曲。これからも大合唱は続きます。
(SPIN.com)
あわせて読みたい
【AEW】2024年の退団が噂されるMJF。団体との間に新契約に向けた話し合いはないと報じられる
AEWの若手スター、MJF。クリス・ジェリコやCMパンクといった業界の超大物たちとの抗争を経た彼の立ち位置は、AEWにおいては唯一無二のものです。 毎週のようにテレビ番組に出演し、...
サモア・ジョーが語るプロレス界最大の禁断の扉。「WWEの扉は開いていない」
「禁断の扉」という言葉は、もともと新日本プロレスとAEWの間に漂う緊張関係を意味するものでしたが、今となっては「団体間の交流」のような、広範な意味を持つようになりました。 新日本と...