プロレス界にはさまざまなレスラーが存在します。
テクニックを追い求めるレスラーたちの最高峰にいるのがウィリアム・リーガル卿。様々な団体でテクニシャンぶりを発揮し、現在はAEW の武闘派ユニット「Blackpool Combat Club」のメンターを務める彼は、現役時代からピンフォールの重要性を強く意識していました。
相手の両肩をマットに押さえた状態でレフェリーの3カウントが入れば勝利。ピンフォールプロレスの基本的な勝ち方の1つです。リーガル今卿はピンフォールについてどう考えているのでしょうか?
俺はピン・フリークでね。ピンは俺たちプロレスラーの仕事の基本だと考えているんだ。俺たちは本能で戦うファイターとして活動している。ピンフォールで相手に勝つことができる、と理解していないとね。もっと多くのレスラーがピンフォールに気を配るべきなんだよ。みんな笑うかも知れないけど、俺にはこれを言う権利がある。
(AEWの実況を務めるベテランアナウンサーの)ジム・ロスは時々レスラーのピンフォールの不備を指摘する。俺もそうだ。俺が初期のNXTで解説をやっていた時、正しくない形でのピンフォールがあればその理由を説明してたんだ。ジムは今もそれをやってる。そのことで、レスラーたちは怒っちゃダメだ。「ジムは俺をダメなやつとしてプレゼンしている」と思ってるけどさ。そこで考えるべきは、「ピンフォールをもう少しちゃんとやらないとな」ってことだよ。俺だって、実況席で仕事をする時は、両肩がリングについてないピンフォールを「素晴らしい」とは言わないしな。
映画のアクションシーンを思い浮かべてほしい。スタントマンが誰かを殴る時、彼らの打撃は相手の肉体から15センチくらい離れているんだ。でも、実際に映画でそういうシーンを見ると、本当の打撃だ!と思うだろ?俺個人の意見だけどピンフォールをちゃんとやらないのはファンに失礼だよ。
試合の結果を左右する重要な瞬間だからこそ、そこに疑問が生じてはならない。厳しいようですが、大事なことなのでしょう。