WWEが最も盛り上がった時代とされるAttitude Era。
1997年から2002年のWWEは過激な内容でファンを喜ばせていましたが、その頃の放送規制、レイティングはTV-14でした。「14歳以下の子供には不適切であると多くの保護者が感じるであろう番組」に付けられるこのレイティングでは過激な言動や流血も許されており、AEWはTV-14の元で激しい流血マッチをテレビ放送しています。
2008年以降、RAWのレイティングは「保護者の指導が推奨される番組」に付けられるTVPGとなり、下ネタや流血が極力避けられるようになりました。このレイティング移行はWWEの「PG Era」の始まりとされ、番組内容に満足できないファンが増えるきっかけになったのです。
現在のWWEの象徴とも呼べる「PG」。しかし、長く続いた歴史は終わりを迎えようとしています。Podcast番組「Mat Men」のアンドリュー・ザリアンが、来週のRAWのレイティングがTV-14になっていることを明かし、「PG Eraは終わった」とツイートしたのです。後にザリアンはこのツイートを撤回し、本当に変更されるかどうかは検討中で、レイティングが変更される日は未定であると訂正しました。
レイティングの変更は、番組の内容を大幅に変える可能性のある大事件です。レスリング・オブザーバーによれば、WWEは番組の方向性の変更をまだ決断していないようですが、レイティングの変更はRAWを放送するUSA Network側が望んでいることものなのだそうです。
また、Attitude Eraのような過激な内容に戻る可能性は低いものの、言葉の面では今以上に荒っぽくなる可能性があるとのこと。現地7月11日放送のRAWでブロック・レスナーがSワードを使う台本を受け取ったUSA Networkは、これを「受け入れる」という決断を下したとされています。
Sワード、つまりShitやSuckのような下品な言葉遣いが普通に使われる番組に戻る……もし実現すれば、ファミリー層への影響は大きそうです。「大したことないじゃん」と思う人も多いでしょうが、かなり気になるニュースでした。
(Wrestling Observer, Wrestling Inc)