プロレス界の風物詩となったレスリング・オブザーバー・アワード。
Dirt Sheetの最大手であるレスリング・オブザーバーが発表する投票によって各部門の受賞者が決まり、海外のプロレス界では最も権威のあるアワードだと認識されています。2010年代は新日本プロレスの時代で、レスラー・オブ・ザ・イヤーの受賞者は新日本レスラーぞろい。棚橋弘至(2011〜2013)、中邑真輔(2014)、AJスタイルズ(2015。2016もWWEロースターとして受賞)、オカダ・カズチカ(2017)、ケニー・オメガ(2018)まで新日本勢が制しています。
昨日、2022年版のアワードが発表になりました。気になる結果は…。
ルー・テーズ & リック・フレアー賞(レスラー・オブ・ザ・イヤー)
- 受賞者:ジョン・モクスリー(AEW)
- 2位:ローマン・レインズ(WWE)
- 3位:ウィル・オスプレイ(新日本プロレス)
マッチ・オブ・ザ・イヤー
- 受賞者:オカダ・カズチカ VS ウィル・オスプレイ(新日本プロレス。G1 CLIMAX決勝戦)
- 2位:FTR VS ブリスコズ3(ROH。PPV「Final Battle」での一戦)
- 3位:オカダ・カズチカ VS ウィル・オスプレイ(新日本プロレス。レッスルキングダム16)
Most Outstanding Wrestler賞(傑出した活躍を見せたレスラー)
- 受賞者:ウィル・オスプレイ(新日本プロレス)
- 2位:ブライアン・ダニエルソン(AEW)
- 3位:オカダ・カズチカ(新日本プロレス)
タッグチーム・オブ・ザ・イヤー
- 受賞者:FTR(AEW)
- 2位:ブリスコズ(ROH)
- 3位:ヤング・バックス(AEW)
- 4位:ウーソズ(WWE)
ベスト・インタビュアー賞
- 受賞者:MJF(AEW)
- 2位:ジョン・モクスリー(AEW)
- 3位:CMパンク(AEW)
プロモーション・オブ・ザ・イヤー(最優秀団体賞)
- 受賞者:AEW
- 2位:STARDOM
- 3位:WWE
- 4位:新日本プロレス
ベストウィークリー番組賞
- 受賞者:AEW Dynamite
- 2位:WWE SmackDown
- 3位:AEW Rampage
- 4位:NEW JAPAN STRONG
北米地域MVP
- 受賞者:ジョン・モクスリー(AEW)
- 2位:ローマン・レインズ(WWE)
- 3位:クリス・ジェリコ(AEW)
日本MVP
- 受賞者:オカダ・カズチカ(新日本プロレス)
- 2位:ウィル・オスプレイ(新日本プロレス)
- 3位:朱里(STARDOM)
メキシコMVP
- 受賞者:エル・イホ・デル・ビキンゴ(AAA)
- 2位:ミスティコ(CMLL)
- 3位:レイ・フェニックス(AEW)
ヨーロッパMVP
- 受賞者:ウィル・オスプレイ(新日本プロレス)
- 2位:マイケル・オク(フリーランス)
- 3位:リッキー・ナイト・ジュニア(フリーランス)
ダニー・ホッジ記念賞(ノン・ヘビーウェイト・レスラー賞)
- 受賞者:エル・イホ・デル・ビキンゴ(AAA)
- 2位:ダービー・アリン(AEW)
- 3位:エル・デスペラード(新日本プロレス)
女子レスラーMVP
- 受賞者:朱里(STARDOM)
- 2位:ビアンカ・ブレア(WWE)
- 3位:ジェイミー・ヘイター(AEW)
BEST BOX OFFICE DRAW(最も優れた興行成績を上げるスター)
- 受賞者:ローマン・レインズ(WWE)
- 2位:ジョン・シナ(WWE)
- 3位:CMパンク(AEW)
抗争オブ・ザ・イヤー
- 受賞者:FTR VS ブリスコズ(AEW / ROH)
- 2位:CMパンク VS MJF(AEW)
- 3位:コーディ・ローデス VS セス・ロリンズ(WWE)
Most Improved(最も成長したレスラー)
- 受賞者:The Acclaimed(AEW)
- 2位:白川未奈(STARDOM)
- 3位:ジェイミー・ヘイター(AEW)
最優秀カリスマ賞
- 受賞者:MJF(AEW)
- 2位:サミ・ゼイン(WWE)
- 3位:ローマン・レインズ(WWE)
ブライアン・ダニエルソン賞(最優秀テクニカルレスラー賞)
- 受賞者:ブライアン・ダニエルソン(AEW)
- 2位:ザック・セイバー・ジュニア(新日本プロレス)
- 3位:ダニエル・ガルシア(AEW)
- 4位:朱里(STARDOM)
ブルーザー・ブロディ賞(最優秀暴れん坊レスラー賞)
- 受賞者:ジョン・モクスリー(AEW)
- 2位:石井智宏(新日本プロレス)
- 3位:鈴木みのる(新日本プロレス)
ベスト・フライング・レスラー賞
- 受賞者:エル・イホ・デル・ビキンゴ(AAA)
- 2位:レイ・フェニックス(AEW)
- 3位:ダンテ・マーティン(AEW)
最も過大評価されているレスラー賞
- 受賞者:ロンダ・ラウジー(WWE)
- 2位:タイラス(NWA)
- 3位:ローマン・レインズ(WWE)
最も過小評価されているレスラー賞
- 受賞者:竹下幸之介(DDT / AEW)
- 2位:チャド・ゲイブル(WWE)
- 3位:リコシェ(WWE)
ルーキー・オブ・ザ・イヤー
- 受賞者:ブロン・ブレイカー(WWE)
- 2位:HOOK(AEW)
- 3位:ローガン・ポール(WWE)
ベスト「非レスラー」賞
- 受賞者:ポール・ヘイマン(WWE)
- 2位:ウィリアム・リーガル(AEW)
- 3位:ドン・キャリス(インパクト・レスリング / AEW)
最優秀テレビ実況アナウンサー賞
- 受賞者:ケビン・ケリー(新日本プロレス)
- 2位:エクスカリバー(AEW)
- 3位:イアン・リッカボーニ(ROH)
最低テレビ実況アナウンサー賞
- 受賞者:コーリー・グレイブス(WWE)
- 2位:ブッカーT(WWE)
- 3位:ジム・ロス(AEW)
最優秀大規模プロレスショー賞
- 受賞者:Forbidden Door(AEW / 新日本プロレス)
- 2位:Revolution(AEW)
- 3位:レッスルマニア38 第1夜(WWE)
最低大規模プロレスショー賞
- 受賞者:Royal Rumble(WWE)
- 2位:Elimination Chamber(WWE)
- 3位:The Wrld(GCW)
最優秀必殺技賞
- 受賞者:ウィル・オスプレイのヒドゥン・ブレイド(新日本プロレス)
- 2位:ハングマン・ペイジのバックショット・ラリアット(AEW)
- 3位:ケニー・オメガの片翼の天使(AEW)
- 4位:ダービー・アリンのコフィン・ドロップ(AEW)
- 5位:ウォードローのパワーボム・シンフォニー(AEW)
最もイライラする団体の戦略
- 受賞者:性的非行スキャンダルの直後に番組へ出演したビンス・マクマホン(WWE)
- 2位:WWEとサウジアラビアの関係
- 3位:リック・フレアーのラストマッチ
最低テレビ番組賞
- 受賞者:RAW(WWE)
- 2位:NXT(WWE)
- 3位:Powerrr(NWA)
ワースト・マッチ・オブ・ザ・イヤー
- 受賞者:ビンス・マクマホン VS パット・マカフィー(WWE。レッスルマニア38)
- 2位:リック・フレアー & アンドラーデ VS ジェイ・リーサル & ジェフ・ジャレット(リック・フレアーのラストマッチ興行)
- 3位:ロンダ・ラウジー VS ショッツィ(WWE。Survivor Series)
ワースト抗争オブ・ザ・イヤー
- 受賞者:ザ・ミズ VS デクスター・ルミス(WWE)
- 2位:ロンダ・ラウジー VS リヴ・モーガン(WWE)
- 3位:ブレイ・ワイアット VS LAナイト(WWE)
最低団体賞
- 受賞者:WWE
- 2位:NWA
- 3位:Control Your Narrative
ベスト・ブッカー賞
- 受賞者:トニー・カーン(AEW)
- 2位:ロッシー小川(STARDOM)
- 3位:HHH(WWE)
- 4位:外道(新日本プロレス)
プロモーター・オブ・ザ・イヤー
- 受賞者:トニー・カーン(AEW)
- 2位:ダナ・ホワイト(UFC)
- 3位:ロッシー小川(STARDOM)
ベスト・ギミック賞
- 受賞者:サミ・ゼイン(WWE)
- 2位:The Acclaimed(AEW)
- 3位:ダンハウゼン(AEW)
ワースト・ギミック賞
- 受賞者:マキシマム・メイル・モデルズ(WWE)
- 2位:アンクル・ハウディ(WWE)
- 3位:キップ・セイビアン(AEW)
まとめ
STARDOMの成長を支えた朱里の活躍がしっかり評価されているな、という印象です。ちなみに、最優秀カリスマ賞の2017・2018年受賞者の内藤哲也は今年の5位以内にも入りませんでした。AEW設立以降は、クリス・ジェリコ、MJF、CMパンクらAEWロースターが受賞しており、発信力という点で新日本が苦しんでいる印象です。
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