AEWの重鎮クリス・ジェリコは、団体にとって欠かせない存在です。
様々な団体で活躍してきた経験や、ビンス・マクマホンと共にスターとしての道を歩む中で得た知識は、歴史の浅いAEWにとってとても重要。団体設立時の彼は間違いなくロースターの中で最も知名度の高いレスラーでしたし、AEW世界王座の初代チャンピオンも彼でした。彼なくして現在のAEWはありません。
2025年までの長期契約において、彼はクリエイティブ・アドバイザーやプロデューサーといった職務も担うことになりました。ルネ・パケットのPodcast番組に出演した彼は、AEWのバックステージでの働きについて語りました。
ダスティン・ローデスを除けば、クリス・ジェリコはAEWのバックステージで誰よりも多くの経験を持っているレスラーだと思うし、旗振り役としてもいろいろと動いてきた。AEWがスタートした時、団体の行く末は俺にかかっていたんだ。
あの頃、みんなで考えていたのは、どれだけのスターを作るか?ということ。コーディ・ローデスは今ほど大きな存在ではなかったし、ケニー・オメガとヤング・バックスは多くの視聴者にとっては無名の存在だ。ハングマン・ペイジ、ダービー・アリン、ジャングル・ボーイといった若手とは早々に一緒に仕事をしたんだよね。もっと多くのプレートにスターを載せなきゃいけなかった。
バックステージには、アドバイスをしてくれる人がたくさんいる。いろんな話が飛び交っているよ。それらをバーテンダーのように聞いていると、「ここには問題があるな」とわかった。
トニー・カーン社長とは密に連携しているよ。特にここ半年ほどは、バックステージに悪い話が多く、ドレッシングルームにも不安が充満していた。だから、俺たちが手綱を引く必要があったんだよ。トニーの部下である俺とブライアン・ダニエルソンは主導権を握る必要があった。安心に満ちたドレッシングルームを失ったら、俺たちは終わりだ。
トニー・カーンには右腕のような存在がたくさんいると思うけど、俺はたぶんその中の1人で、ロッカールームの手伝いをしている感じだ。ファンが見るバックステージ・プロモの半分くらいは俺がプロデュースしているんだよ。できる限り協力しようと思っている。