現在、AEWは年に5回PPVを開催しています。しかし、重要なビジネスパートナーであるワーナー・ブラザース・ディスカバリーとの協議により、開催回数が増えることになりそうです。
先日、「ワーナーがAEWのPPV開催数の増加を望んでおり、実現する可能性が高い」と報じられました。AEWは、春のDouble or Nothing、夏のALL OUT、秋のFull Gear、そして、冬のRevolution。さらに、2022年からは新日本プロレスとの合同興行Forbidden Doorを初夏に開催しています。そして、今年は8月にイギリス大会All Inを開催します。
WWEと比べPPVの開催数が少ないことで、テレビ番組で放送される試合のクオリティを向上できるほか、じっくりとストーリーを構築していくことができる、というのがAEWの大きな特徴でした。PPVの本数を増やすことで、クリエイティブのあり方はある程度変わるでしょう。
トニー・カーン社長は、ROHのPPV「Death Before Dishonor」開催に向けた記者会見の中で上記の報道について触れ、PPVの開催本数を増やすことのメリットを語りました。
需要の高まりや経済的な理由でPPVの開催数を拡大したことのあるプロレス団体が、そのことを後悔した例は一度もないと思う。
プロレスの歴史は様々な団体の栄枯盛衰の歴史だけど、PPVの開催数を増やすことは収益の拡大につながり、団体にとって全体的にプラスになると見做されることが多いと思うよ。
確かに、プロレス界に競争が起きると、PPVを増やしていくのがスタンダードだった。AEWは非常に計画的なプランを立て、主要なイベントについて、しっかりとしたカレンダーを作ったんだ。
現在、AEWが開催するPPV級のイベントは6つある。カレンダーを拡大することについて、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーと協議を続けてきたよ。誰もが「収益のプラスになる」と考えている。検討に値することなのは間違いないけど、俺は自分たちが築き上げてきたものにとても満足しているよ。