世界トップクラスのタッグチーム、FTRのキャッシュ・ウィーラーが加重暴行罪で逮捕されました。日本では馴染みの薄い「加重暴行」ですが、今回のケースは「過失ではなく故意の暴力行為」「武器を使った暴行」にあたります。
現地8月27日に8万人規模のイギリス大会All Inでヤング・バックスを相手にAEW世界タッグ王座の防衛戦を行うキャッシュに何があったのか?
報道によれば、彼は現地7月27日に路上で暴れ、他人に銃を向け命の危険を感じさせたとされ、翌日に逮捕状が出ました。弁護士を通じて無罪を主張しており、8月18日にオーランド警察へ出頭。保釈金は2,500ドルです。
彼が犯したのはロード・レイジ、いわゆる「あおり運転」です。近年、日本でも大きな事故につながる原因として問題視されている、「自動車の運転中、または運転を起因とする暴力行為、粗暴行為」を犯してしまった、ということです。
被害者の主張によれば、ウィーラーが運転していたジープが渋滞の中でクラクションを鳴らしながら不安定な走行をしていたため右側車線へ移動して道を譲ったところ、ジープが路肩から被害者の助手席側に回り込み、ウィーラーが被害者に対して強い視線を送りながら銃を向けた、とのこと。被害者は命の危険を感じ、911に通報しました。被害者が撮影したジープの写真の提供を受けた警察が、運転手がウィーラーであることの特定に成功し、逮捕状を出すに至ったようです。
報道によれば、彼は裁判所からパスポートの引き渡しを求められず、外国への移動に何の制限も課されていないそうです。また、現時点で有罪判決を受けたわけでもないため、予定通りAll Inに出場できる可能性があるとのこと。現時点で、AEWは今回の件を受けたFTR VS ヤング・バックスについての発表をしていません。
ウィーラーとはかつてユニットThe Pinnacleで共闘したAEW世界王座チャンピオンのMJFは、この一件で大荒れのSNSユーザーに対し、諫めるような発言でウィーラーへの支持を表明しています。
このアプリには、すぐに結論に飛びつくマヌケが多くてがっかりだな。どいつもこいつも自分たちの特権的な立場を晒しやがって。みんな人間なんだ。誰にだって欠点はあるし、間違いを犯さない人間はいない。これは誰よりも間違いを犯してきた男からのメッセージだ。
俺とFTRの関係は浮き沈みがあったけど、キャッシュ・ウィーラーは素晴らしい男だし、バッド・アスだよ。8月27日には、8万人以上の観客の前でFTRとヤング・バックスが対戦する。その話をしてくれよ、だっせえな。
(Wrestling Observer. PWInsider)