2022年9月にThe Elite(ケニー・オメガ & ヤング・バックス)と大喧嘩して姿を消したCMパンク。2021年夏のAEW入団からここまでの間に、彼は何人ものレスラーたちとの間に問題を起こしました。
そして、2023年6月に放送が始まったCollisionの中心人物として復帰したパンクは、ハングマン・ペイジやライアン・ネメス、クリストファー・ダニエルズといった面々との間に起きている問題が報じられるようになりました。相変わらずのトラブルメーカー。彼のCollisionへの想いは非常に強いとされており、彼のリーダーシップで番組を牽引していきたいという感情があるのでしょう。それが必ずしも物事をいい方向に進めていくとは限りませんが…。
パンクをめぐる諸問題については、団体内部でも様々な意見があるようです。ある関係者は、「早く問題の芽を摘まないと、AEW全体に大きなダメージが及んでしまう」とネガティブな意見を述べているそうです。
PW Torchによれば、現地6月21日のDynamiteにパンクがサプライズ登場した時、ゴリラポジションから番組進行を監督していたトニー・カーン社長は、立ち上がって「CM Punk!」と叫び、彼の復帰を歓迎していたそうです。彼がパンクの大ファンなのは以前からよく知られていたことで、ある種の「特別扱い」とも言えるようなパンクへの優遇が問題視されたこともありました。
レスリング・オブザーバーによれば、団体のトップレスラーの中には、こうしたトニーの姿勢に対して、「パンクに対する懸念には沈黙するのがベストだ」と考えている人もいるそうです。むやみに苦言を呈することでトニーの心象が悪くなってしまうかもしれませんし、パンクが実証しているように、口は災いのもとです。
ただし、事態の収束に向けた動きがないことに不満を抱き、これからも悪化していくことを恐れているレスラーもいるとのこと。Collisionの成功にパンクの存在は不可欠だから…といって何の対策もしないままだと、レスラーたちのモチベーションが低下してしまうかもしれません。
Collisionの立ち上げに際し、番組を放送するテレビ局の親会社であるワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、パンクの参加を強く望みました。AEWにとってもワーナーにとっても、パンクは本当に重要なキーパーソンなのです。このことが、パンクをめぐる問題を余計に難しいものにしています。
(Wrestling Observer, WrestlePurists)