東京オリンピック・レスリング男子フリースタイル125キロ級の金メダリストという輝かしい功績を持つゲイブル・スティーブソン。
2021年にWWEと契約を結んだ後、様々な理由によってデビューが遅れた彼は、先日開催されたNXT: The Great American Bashでのバロン・コービン戦でついにデビュー。しかし、ヒールのはずのコービンに声援が飛んだり、試合内容があまり良くなかったり、ダブルカウントアウトで決着したり、観客から「You’re Not Angle(お前はカート・アングルじゃない)」というチャントが飛んだり…。評価は決して高くありません。
デビューマッチがうまくいかないのは仕方のないことです。しかし、彼の場合は期待値が非常に高かったことや、オリンピックで金メダルを獲得したアマレスの猛者にしてWWE殿堂入りレスラーのカート・アングルという偉大すぎる先駆者の存在もあって、残念なデビューに余計な注目が集まってしまっています。
大切な後輩のデビューを、アングルはどう考えているのでしょうか。クリス・ヴァン・ブリエットによるインタビューの中で、アングルはスティーブソンへの評価を語りました。
彼は話し好きで、彼の友達から「ちょっと大口をたたくヤツだよ」と聞いてるよ。プロレス界は恥ずかしがってはダメな世界だし、良いことだと思う。
たぶん、彼はアマチュアレスラーという型を壊さなければならないだろうな。[…]素晴らしいキャリアを築いてくれると信じているよ。俺のようなキャリアになるかはわからないけど、可能性は十分ある。
(コービン戦でブーイングを受けてしまったことについて)あれは本当に賢い決断だったと思うよ。今、彼はファンから興味を持たれる存在になった。彼らは、ゲイブル・スティーブソンが何者なのかを知らない。オリンピックの金メダリストであることしか知られていないんだ。