行方不明の有望株
2019年のレッスルマニア35では、ある若手レスラーのプッシュが計画されていました。対戦相手はジョン・シナ。映画界に進出し、WWEへの出演が減っている超大物との対戦が予定されていたのは、1月にNXTを卒業したばかりのラーズ・サリバンでした。しかし、サリバンが上層部から期待されていたことが伺い知れるこの計画は、なぜか頓挫してしまったのです。
2018年11月にNXTを卒業したサリバンは、その後1試合もしていません。それどころか、彼が今どこでどうしているのかを知る者はほとんどいないのです。本来なら、1月7日にRAWのダークマッチでメインロースターとしてのデビューを果たし、ジョン・シナをバックステージで襲撃し、レッスルマニア35での激突に向けたストーリーラインが展開されていたはずなのに。
報道によれば、サリバンはパニック障害に苦しんでいるそうです。原因ははっきりしていませんが、メインロースター昇格によるプレッシャーやストレスが原因だと考えられます。2月12日、レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーはファンからの質問に対し「彼は今も欠場中だ」とコメント。
He's still on a leave of absence https://t.co/pbLO9NeygZ
— Dave Meltzer (@davemeltzerWON) February 12, 2019
そして3月25日、メルツァーが再びサリバンについて言及しました。
No change in the situation. https://t.co/oRgrOO6W1W
— Dave Meltzer (@davemeltzerWON) March 24, 2019
状況は何一つ変わっていない。
サリバンに親しい人物の証言によると、サリバンは専門家に助けを求め、WWEも時間を欠けて問題に対処しているとのこと。今年に入ってメインロースターに昇格したNXT時代の仲間たちの活躍に満足しているそうです。復帰の目処は立っていませんが、WWEは今もサリバンのプッシュを諦めていないと伝えられています。
(PWMania)
スポットライトを浴びる職業とパニック障害
パニック障害と戦うスポーツ選手は決して少数派ではありません。元プロ野球選手の小谷野栄一氏の壮絶なパニック障害体験は有名ですし(参考リンク①②)、柔道の元金メダリスト井上康生氏もパニック障害が原因で成績を落としています。
最後に、クローズアップ現代でパニック障害が取り上げられた時にゲスト出演していた中川家・剛のコメントを引用しておきます。
武田:剛さんは、きっかけについて思い当たることはあるんですか?
剛さん:20代半ばぐらいですかね、仕事がゼロやったのが急に増え出して、休憩することなく一年中毎日仕事という形で、頑張れ頑張れと。なんでもっと頑張られへん、なんでもっとできへんのや、みたいなことで追い詰められた、追い込まれた形ですよね。忙しいことはうれしいんですけれど、考える間もなかった。
武田:その日々の忙しさのストレス?
剛さん:ストレスですね。休憩がなかったですね、とにかく。
武田:それがある時、発作になって出てきたと。そのきっかけって何かあったんですか?
剛さん:だから、周りから言われますよね、なんでもっとできへんのや、みたいな。でも僕、お笑いなんで。それはツッコミなんですよね。何もできへんな、暗いなぁっていうのはツッコミなのに、それを僕は真に受けて、本当に何もできない、俺は暗いんや、みたいな。何の役にも立ってない、みたいな形で。
武田:さっきの女性みたいに追い込んで。
剛さん:追い込みましたね。自分が悪い自分が悪いって。
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