2024年1月に元WWE女性従業員に対する性的虐待&静的人身売買の訴訟を起こされたビンス・マクマホン。
この訴訟により、彼はWWEの親会社TKOのエグゼクティブ・チェアマンの職を辞し、辞任以前から進めていたTKOの持ち株売却を継続しています。今後、彼とWWEやTKOとの公的な関係が完全になくなる可能性もあるようです。
NBCニュースは、ビンスの近況を報じています。
曰く、ここ数ヶ月のビンスは旅行や友人との時間を楽しんでいるとのこと。西インド諸島にあるタークス・カイコス諸島へ旅行へ行き、パーソナルトレーナーとのトレーニングを継続し、ニューヨーク46番街の行きつけのイタリアンレストランで友人と食事しているとか。
また、ジョン・シナやザ・ロックなど、彼が生み出したビッグスターたちと連絡を取っているほか、ドナルド・トランプなどの友人にも会っているとか。ビンスとトランプは法的問題を抱えているという共通点がありますが、お互いの問題について話し合うことはないそうです。
ビンスの弁護士を務めるジェシカ・ローゼンバーグは、ビンスに対する訴訟について次のようにコメントしています。
訴訟の主張は虚偽であり、名誉毀損であり、全く根拠がありません。我々はマクマホン氏を全力で弁護するつもりであり、彼の潔白が証明されることを確信しています。
その一方で、元WWE女性従業員の弁護士を務めるアン・カリスは、訴訟について次のようにコメントしています。
ビンス・マクマホンは、WWE内の女性を何十年にもわたって物扱いすることを正常化する一環として、ジャネル・グラントをレイプし、人身売買し、暴行を加えました。ジャネルはただ立ち去るだけだと彼は思っていたかもしれませんが、その希望的観測は実際とはかけ離れています。
私たちは毎日、証拠の山を増やし、他の被害者と話をし、性的人身売買や強制的支配の著名な専門家を雇い、この事件を力強く訴訟するための準備に力を注いでいます。
NBCが取材したビンスに近い人物によれば、ビンスは性的虐待などの疑惑に対する連邦捜査局の捜査に強力しており、「この件で刑事告発されることはなく、訴訟は和解に達するだろう」と考えているとのこと。一方で、元WWE女性従業員の弁護士側は「和解交渉は行われていない」とコメントしています。
(Wrestling Observer, NBC)