2023年、コーディ・ローデスはRoyal Rumbleを制してレッスルマニア39へ出場し、ローマン・レインズの持つ統一王座に挑戦しました。
絶対的強者として統一王座を長期保持していたレインズを止められるのはコーディしかいない!多くのファンはそう考え、この大舞台でコーディが勝つことを予想していました。しかし、予想に反してコーディは敗北。その絶望的な表情は、多くのファンの記憶に強く印象付けられています。
結局、2024年のレッスルマニア40で行われたリマッチにコーディが勝利し、レインズの王朝を打ち倒しました。2023年の敗北は長期的なストーリーにつながり、世界中のファンが大興奮するハッピーエンドにつながったのです。
しかし、レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、本来の計画では、コーディは2023年のレッスルマニア39でレインズに勝利し、タイトルを獲得するはずだったそうです。これは、クリエイティブの責任者を務めるHHHと、立場は変われど大きな影響力を維持していたビンス・マクマホンの両者が賛成していたといいます。しかし、議論の末に「1年待つ」という案が提案され、2人はそれに同意したといいます。
舞台裏ではいろいろなことが起こり、重要なポイントが議論され、最終的にすべての関係者が「1年後の方がより良い」と合意した。また、レインズを王者として維持することで、ジェイ・ウーソをベビーフェイスとして主要なシングルスターにし、グッズの売り上げを伸ばすという重要なストーリーラインが開けるという議論もあった。
これはビンスによる決定だが、HHHもその決定に賛成しており、そこに「こじれ」はなかった。ビンスがHHHの意見を却下して決定を強要したわけでは絶対にないと言われている。
ジェイ・ウーソはスターに成長し、コーディは2024年にストーリーを終わらせることに成功しました。紆余曲折あったとはいえ、ビンスの決断は成功したと言えるでしょう。
(Wrestling Observer, WrestlePurists)