東京オリンピックの女子レスリング68kg級金メダリストで、2023年にWWEと契約したタミラ・メンサ・ストック。
彼女はWWEトレーニングセンターでプロレスラーとしてデビューするための訓練を積み、現地7月2日のNXT Level Upでのレイ・シンクレア戦でデビュー。惜しくも試合に敗れました。
Wren Sinclair vs the debuting Tyra Mae Steele #WWENXT #NXTLEVELUP pic.twitter.com/wvpqWrz2lR
— Vic Damone Jr (@dagreatest33) July 2, 2024
以前のWWEは、入団した選手に対し、それまで世活動で使っていたリングネームや本名とは異なる名前を与えるのが通例でした。しかし、HHHがクリエイティブの責任者に就任した後はその傾向が薄れていました。
しかし、彼女の場合、本名ではなく「タイラ,メイ・スティール」というリングネームを与えられることに。同じく東京オリンピックで金メダルを獲得した経歴を持つゲイブル・スティーブ村と扱いが異なる理由は何なのでしょうか?
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、WWE内部には「WWEを見ている一般層は彼女のことを知らない」という考えがあり、ファンが愛着を持てるような名前を変更したのだそうです。一般層への知名度が高かったスティーブソンとの違いはここにあるようです。
しかし、メルツァーは「金メダリストなのだから、その栄光を勝ち取った名前でプロレスをやるべきだ」と指摘しています。WWEが彼女と契約したのは金メダリストだからであって、WWEは東京オリンピックの前まで彼女に興味を持っていなかったようです。であれば、金メダルとの関連な強い名前を使うべきだ…という意見にも説得力があります。
現時点で彼女の評判は非常に高く、NXTでスター選手になっていくことに期待がかかっています。
(Wrestling Observer, Wrestling Inc)