2006年から2016年までTNAで活動したカート・アングル。
21世紀のプロレス界を代表するビッグスターである彼のキャリアはWWE時代の方が高く評価されがちですが、彼自身はそうした風潮に異議を唱えています。
最新のインタビューで、彼はTNA時代の活動が過小評価されがちであることについて語り、むしろWWE時代よりも充実したキャリアを築いていたと考えていることを明かしました。
よく「WWEに残って20年間レスリングを続けていれば、史上最高のレスラーになっていただろう」と言われるんだ。それは確かにそうかもしれないけど、何が違うというんだろう?
おれは20年のキャリアのうち11年をTNAで過ごした。それも評価されるべきだよ。TNAでの方が素晴らしいキャリアを築けたと思っているしね。
AJスタイルズやサモア・ジョー、スティングといったレスラーたちと戦うことができた。TNAでの方が優れたキャリアだったのは、自分の真価を発揮できたからだよ。プロレスラーとして技術を完全に習得するには6、7年かかるちょうど俺がWWEを去った時期がそれだったのさ。
TNAに移籍して、俺は使命感に燃えていた。そこで本当に素晴らしい活躍ができたんだよ。それに対する評価が十分ではないよね。
TNAでのキャリアに関係なく、多くの人が俺を史上最高のレスラーの一人と考えてくれているのは分かっている。でもTNAでのキャリアが少し過小評価されているのがちょっと気になるんだ。なぜなら。俺は本当に評価されるだけの実力があったから。
素晴らしいキャリアを築いてきた。WWEでのキャリアも素晴らしかったことは間違いない。ただし、2017年のWWE復帰以降については、勘定に入れないようにしてるよ。その頃には一歩後退していたし、かつての俺と同じ人間ではなかった。
早期引退を決めたのは、テレビで自分の姿を見て「これは年寄りのプロレスだ」と思ったからなんだ。自分の姿が気に入らなかった。
(Wrestling Observer)