昨日、Fightfulの報道によって判明したCMパンクによるライアン・ネメスへのハラスメント。
先日、ネメスはAEWは告発文書を送り、パンクから口撃や嫌がらせを受けたこと、パンクの存在によって自身のブッキングに影響が及んだことを訴え、金銭的補償やAEWの方針の変更を求めました。
文書の中で、彼は「AEW上層部が事態を適切に処理しなかった」ことを批判的に記しています。レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、 AEWがこの事案をどう処理しようとしたのかを報じています。
メルツァーによれば、ある日、Collisionの収録は参加するために現地入りしたネメスはホテルでパンクに発見され、その直後にAEWから「ブッキングは間違いだった。君はショーに参加しない」と告げられたそうです。後に、彼はこの背景にパンクがいたことを知らされます。
この出来事は、パンクが仕切っていたCollisionに出場予定だったハングマン・アダム・ペイジやクリストファー・ダニエルズらがパンクの意向により出場できなくなるという事件が起きていたのと同時期だとされています。ただし、ネメスは「必ずしもパンクが誰かのブッキングに影響を及ぼしていたわけではなく、他の誰かが決定したことだったかもしれない」と考えています。
その後、ネメスは別の収録に呼ばれ、パンクを非難するプロモを行うよう指示されます。パンクをいたずらに刺激するだけの悪手…。
これよりも以前に、ネメスはパンクによるハラスメントを法務担当の幹部メガ・パーリクへ相談していました。しかし、この時点で彼女は幹部としての仕事の大半を別の人物へ引き継ぎ、AEW内部での権力を失っていました。結局、ネメスは人事チーム・法務チームから適切な対応を受けることができませんでした。
そして、彼はAEWから「3年分の給与に相当する支払いを引き換えに秘密保持契約へサインする」という取引を提示されますが、AEWはすぐに撤回。これはパンクがAEWから解雇されたのと同時期でした。
ネメスは、この秘密保持契約に関する取引を復活させ、そこにサインすることを望んでいるそうです。レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、「AEWはネメスに静かに去ってほしかった。パンクがもうAEWにいないのに秘密保持契約を交わす意味はあるのか?と思ったんだろう」と指摘しています。
ひどい話です。当事者たちはすでにAEWから退団していますが、こうした体制は変わらなければなりません。
(Wrestling Inc)