まさかの衝撃発表です。WWEが久々に大手団体を買収しました。今後の両団体の関係や展望に注目が集まります。
今日、WWEはメキシコの大手ルチャ団体AAAの買収を発表しました。今回の買収は、WWEとメキシコのスポーツ・エンタメ企業Filipとの共同パートナーシップにより実現したもので、買収額や契約条件などの詳細は不明。この動きは、WWEの中南米市場への本格的な進出と、ルチャリブレへの注力を示すものとなります。
買収の成立と同時に、2025年6月7日にWWE・NXTとAAAによる合同興行Worlds Collideが開催されることも正式発表されました。アメリカとメキシコの才能あるパフォーマーたちが激しくぶつかり合うショーは大きな話題を生み出すでしょう。
WWEのチーフ・コンテンツ・オフィサーを務めるHHHは、今回の買収について「この提携は、メキシコにおけるAAAの地位を保証するものになる。スポーツ・エンターテインメントの世界全体に利益をもたらすんだ」とコメントしました。現役のAAAトップスターであるエル・イホ・デル・ビキンゴともツーショット写真。
A partnership that will benefit the entire world of sports-entertainment. @luchalibreaaa has been a cultural mainstay in Mexico and the home to many @WWE Superstars. This partnership will guarantee that AAA remains the premier destination for wrestling in Mexico.
A special… pic.twitter.com/mzsEip0SoG
— Triple H (@TripleH) April 19, 2025
AAAは1992年設立の団体。旧来のメキシコンプロレスに一石を投じる存在として登場し、個性的なキャラクター、派手なストーリー展開、革新的な試合形式で人気を博しました。レイ・ミステリオやエディ・ゲレロといった世界的スターもこの団体から羽ばたきました。WWEとAAAには過去にも接点があり、1997年のRoyal Rumbleにミル・マスカラスら複数のAAA所属選手が出場した歴史があります。
ファンにとって、WWEのAAA買収は突然のニュースでした。しかし、レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、WWEは長期に渡って買収に向けた準備を進めていたのだそうです。
アメリカとメキシコの大手団体といえば、AEW&新日本プロレスはCMLLと友好関係にあります。AEWは6月にルチャの聖地アレナ・メヒコで初のメキシコ大会Grand Slamを開催予定。また、AEWとAAAは過去に提携関係にあったこともあり、WWEとのパートナーシップでその件について言及されることもあるかもしれません。メキシコを舞台にしたプロレス戦争も見られそうですね。

(Wrestling Observer)
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