今日、WWEはメキシコの大手団体AAAの買収を発表しました。CMLLに並ぶルチャ団体として知られるAAAを買収した意図は何だったのでしょうか。
最近のWWEではルチャやメキシコ系スーパースターの活躍が目立っています。団体としても、メキシコや中南米でのビジネスを拡大していきたい。WWEの世界規模の成長をさらに推し進めたいという狙いがあり、それがAAA買収につながったのでしょう。
チーフ・コンテンツ・オフィサーのHHHは、レッスルマニア41一日目終了後の記者会見でAAA買収の意図について質問され、「AAAをNXTのように正しく運営し、巨大な存在にしていきたい」と考えていることを明かしました。CMLLを超えるメキシコ最大の団体に育て、メキシコ市場を掌握したい…と考えているのかもしれません。
我々の意図は“成長させること”だ。ルチャリブレを成長させたい。ルチャの文化的影響力は途方も無いもので、中南米、そしてメキシコ全域に深く根付いている。アメリカでも、ルチャの力と存在意義は無視できないよ。
要するに、我々の意図は「成長させること」なんだ。NXTも最初は小さなブランドから始まったが、正しく運営されたことで、時間をかけて巨大な存在へと進化していった。ショーン・マイケルズも昨夜言っていたけど、レッスルマニア41の出場者の大部分がNXT出身者たちで構成されている。それこそが成功の証だ。
そして俺は、メキシコ、AAA、ルチャリブレが、選手たちにとって新たな扉を開くものになると信じている。ただの成長にとどまらず、「自分の持てる力を最大限に発揮する」ための舞台となるんだ。
今回の買収により、AAAの運営にWWEが関与することになります。しかし、HHHは「AAAとしてのルチャリブレのルーツや伝統は守られる」と明言。スタイルや文化にリスペクトを示した上で、AAAを更に成長させる。そして新たなスターを生み出し、プロレス界に大きな利益をもたらしたい…。理想的な話に聞こえますが、実際のところはどうなるでしょうか。
NXTヨーロッパ構想が停滞する中でAAA買収という手を打ったWWE。新たなブランドを育てるより、既存のブランドを買収し、育てていく方向にシフトするのかもしれませんね。
(411MANIA)
あわせて読みたい

