かつてWWEでビッグスターとして活躍したエッジは、現在は「コープ(アダム・コープランド)名義でAEWに所属しています。「Edge」の商標はWWEが保持していましたが…。
2024年11月、WWEは「Edge」の商標を維持するための手続きを行っていました。しかし、アメリカ特許商標庁が求めた正式な対応を期限内に取らなかったため、現地4月22日付けで商標は「破棄」扱いになっていました。
しかし、報道によれば、WWEは5月1日に「Edge」の商標再取得に向けた正式な最新性を行い、特許商標庁がそれを受理したそうです。「最低限の申請要件を満たしており、審査官に要件が割り当てられた」とのこと。今回の再申請によって、WWEは今後も映像作品や商品展開において「Edge」を利用し、保持・管理する意思を示したことになります。
WWEは、選手がデビューした時点でリングネームなどの商標を出願し、選手本人ではなくWWEが権利を管理します。そのため、WWEを退団した選手はWWE時代のリングネームを名乗れないことが多く、その後の活動に影響が及びます。WWEにとって、選手のリングネームは重要な知的財産。WWEスーパースターのゲーム配信などを禁止した際に出した声明からも、WWEがリングネームの商標登録・管理を重視していることがわかります。

今回の商標出願が、AEWで活躍するプロレスラーの「コープ」に影響する可能性は少ないかもしれません。むしろ、WWEは「将来的に、彼がエッジとしてWWEへ戻ってきた時にスムーズに対応する」ことを可能にしたと言えるでしょう。
ちなみに、AEWへ移籍した元WWEスーパースターの商標といえば、2024年にブライアン・ダニエルソン(ダニエル・ブライアン)が自身のキャリアを象徴するフレーズである「YES! YES! YES!」の商標出願を試みた際にWWEがクレームを送り、ブライアンが出願を断念させた後でWWEが商標を出願した、という出来事がありました。


(Fightful)
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