インディシーンで実現するはずだったAEWレスラーとTNAレスラーの試合が、TNA社長カルロス・シルバの判断で中止に追い込まれた件について、AEWから批判の声が相次いでいます。
MJF VS ニック・ネメスやリコシェVSレオン・スレイターなどが中止となった背景には、シルバがビジネスパートナーのWWEに配慮したこと、TNAレスラーが試合に敗れることで価値が下がると懸念したことなどがあった、と報じられています。しかし、AEWをはじめプロレス界からは「一度は承認した試合を後でキャンセルするのはどうなのか」「レスラーが受け取るはずだったギャラはどうなるのか」「そもそも一度承認したのがおかしい」など、様々な意見が寄せられています。
AEWのトップレスラーであるウィル・オスプレイは、以前のインタビューでシルバを徹底的に批判していました。
よりによってTNAの奴ら、自分たちを一体何様だと思ってるんだ? 悪いけど、自分たちがナンバー2だなんて散々ほざいておいて、選手たちが試合をする許可を出しておきながら、後になって欠場させるのか? そんなのは卑怯者のクソ野郎のやることだ。
これは、あいつらが自分たちのレスラーをどう見ているかの全てを物語っていると思う。彼らをAEWのレスラーより下だと考え、彼らが成長することも、発展することも、ファンに恩返しすることも望んでいないと考えているんだ。
また、当事者となったMJFもシルバを猛批判しており、AEW側から彼に対して厳しい目が向けられているのは間違いありません。
これに対し、シルバは最新のインタビューで反論しました。
ビジネスはビジネスだ。すべてのプロレスビジネスは自らを守ろうとするものであり、我々もそれをし続けるだけだ。ファンに言いたいのは、私は多くの非難を浴びたが、それは構わない。ファンは非難してくれて構わないが、私がそうした理由はただ一つ、TNAを守り、我々のホームを守るためだったんだ。
また、彼は「TNAのウィークリー番組iMPACT!とAEW・Collisionの放送が被ったことに不満を抱いている」という報道が事実であることもほのめかしています。ちなみに、この出来事はCollisionの放送局の都合により起きてしまったことで、AEW側に責任はないとされています。
もし他所が我々を攻撃してくるなら、TNAを守るために行動を起こす。テレビ契約を検討していた時、「どの曜日がベストか?」と聞かれたんだ。すべての曜日を検討した結果、「それぞれの番組にはそれぞれの定位置がある。我々は木曜の夜だ。木曜の夜に放送すべきだ」と答えた。だから、もし誰かが木曜の夜に我々にぶつけてくるなら、我々はそれを深刻に受け止めるよ。
さらに彼は、名前は伏せたものの、ライバル団体がTNAを特定の会場で興行できないように裏工作していると示唆しました。
もし別の団体がそこにいるという理由で、会場側が我々との交渉を禁じられ、会場への進出をブロックされるようなことがあれば、我々はそれを深刻に受け止める。そういうことが現実に起きているんだ。
色々と言われているのを聞くと、笑ってしまうよ。構わないさ。ウィル・オスプレイでも誰でも、私を非難すればいい。だが、我々はTNA、チャンピオンたち、そしてファンのために最善を尽くすだけだ。
お互いにはお互いの立場があり、できることは限られています。批判を浴びたシルバは、TNA社長という立場から決断の背景を語り、反論しました。団体を率いる立場というのは本当に大変ですね…。



(Wrestling Observer)
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