2023年12月から2025年1月まで、ケニー・オメガは大腸の病気、憩室炎の闘病生活を送っていました。
憩室炎とは、消化管の壁の一部が袋状に外側に突き出た憩室に炎症が起こる病気です。発熱や腹痛、下痢などの症状が現れるほか、厄介な合併症を起こすと命の危険もあり得ます。腹痛と戦いながらリングへ上がり続けたケニーの場合、病院へ行くのがもう少し遅れていたら命を落としていたかもしれない…と報じられており、彼自身も非常に危険な状態だったことを明かしています。
そんな彼の闘病生活は、AEWのみならず、DDTや新日本プロレス時代からのファンや仲間たち、そして彼のことをよく知らない人たちのサポートに支えられていました。その中には、一度も対面したことのないWWEの人気女子選手、ベイリーもいたといいます。
最新のTwitch配信で、ケニーはベイリーから回復を願うメッセージが届いたこと、そしてそれにどれほど救われたかを語りました。
プロレスって不思議な業界でさ。自分が「使えない存在」になると、誰も気にしちゃくれない。っていうか、大体そうだ。ケガしたり病気で離脱したら、もう必要ないって空気になる。特にライバル団体のレスラーならなおさらだ。
そういう意味で、ベイリーは本当に素晴らしい人間だと思う。会ったこともないし、共通点があるかもわからない。でも、俺が憩室炎で苦しんでる時に、回復を願うメッセージをくれた。そういうのが、本物の人間ってもんだろ。
彼女のことを悪く言う理由が一つもないし、リアルで会ったことがなくても、ベイリーのことはどんな場面でも擁護する。それくらい、その言葉には救われた。大抵の場合、競争相手がいなくなるとみんな喜ぶように仕込まれてる。でも、彼女は違ったんだ。
ベイリーの人格はよく称賛されますが、このような形でケニーを救っていたのですね。素晴らしい交流です。
(Wrestling Observer)
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