先日開催されたWWEのサウジアラビア大会Night of Championsに先立って開催されたイベントで、CMパンクが過去のサウジ批判的な発言を謝罪しました。
2020年、彼はザ・ミズに対してサウジアラビアで血まみれの金を吸い取るアレでもしゃぶれ」と発言。これは彼のアンチサウジアラビア的な姿勢を前面に押し出すもので、2023年のWWE復帰後も「彼はサウジアラビア大会に出場しないのでは?」と噂されていました。
Night of Championsに向け、彼は「サウジのことは好きだよ。サウジ大会にも出る」などと発言し、実際にNight of Championsでのジョン・シナ戦が決定。Night of Championsの直前に開催されたファンイベントへ登場した彼に対し、現地ファンはブーイングで迎え入れましたが、彼は過去の発言を謝罪しました。
あの発言は、正直、サウジアラビアとは全く関係ない。起き抜けで機嫌が悪くて、ザ・ミズにきつい言葉を投げてしまった。ミズには謝罪したし、ムハンマド皇太子、サウジアラビアの皆さんにも本当に申し訳なく思ってる。
チーフ・コンテンツ・オフィサーのHHHは、この謝罪を「パンクの成長」と捉え、称賛していました。しかし、一部では「すべて演出だったのでは?」と、パンク主導の謝罪だったのか、それともWWEが彼に謝罪させたのか…という点が議論の対象になっています。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、「あの謝罪は、明らかに演出だった」と指摘しています。
誰かが彼に謝罪させたかったのは明白だし、実際に彼は謝った。パンクは普段から謝罪するタイプではないし、そもそも謝る必要があるのかも疑問だね。政治的な主張も踏まえればなおさらだ。WWE首脳陣がパンクに謝罪させたことには驚かない。
今回の謝罪は、正直言ってひどいものだった。彼がいる間、団体は常にパンクを守ってきた。こうした状況から守ってきたのに、今回は守らず、逆に謝罪させてしまった。HHHは「大人の対応だ」と持ち上げていたけどね。
WWEにとって、サウジアラビアは非常に重要なビジネスパートナー。サウジ大会はWWEに大金をもたらします。WWEスーパースターとしてのパンクに必要な謝罪だったことは間違いありませんが、今後も彼とサウジアラビアの関係は注目の的になりそうです。

(Wrestling Observer, Wrestling Inc)
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