AEWの人気レスラー、エディ・キングストンは多くの悩みを抱えながら日々のパフォーマンスに臨んでいます。
誰よりもエモいマイクや、日本へのリスペクトを隠さない試合スタイルがファンから愛されるエディ。両足の負傷から1年以上かかって復帰するまでの間、彼はメンタルヘルスの不調に苦しんできました。普段からいろんなことを考え、悩んでいるからこそ、こうしたネガティブな時期に抱える葛藤も大きいようです。
最新のインタビューで、彼はAEWの人気レスラーとして番組で大歓声を浴びている一方で、スポットライトを浴びることに未だに居心地の悪さを感じていることを明かしました。
俺はスポットライトを浴びないように生まれ育ったんだ。叔父のケビンと親父が、俺の頭に叩き込んだ「お前は、ブロンクス育ちのアイルランド系プエルトリコ人のカトリック教徒だ。人生は厳しくなる。生き残るためにやるべきことをやって、前に進め」ってな。
それだけだ。スポットライトもクソもない。俺の家族はそういう感じだった。俺たちは組合員で、必死に働いて、母親たちを愛し……それだけだった。神を信じ、カトリック教徒であること。それが全てだ。俺たちはただそれだけなんだ。
みんなが俺に連絡してきて、「君のパフォーマンスは感動的だった!」とか何とか言ってくるのはクレイジーだよ。でもな、別に自己嫌悪してるわけじゃないんだ。俺は自分が過去にしてきた多くのことに対して、罪悪感を抱えている。今もまだ引きずっている過去の多くのことに。
カトリックに罪悪感はつきものだと言う人もいるが、あれはマジな話なんだよ。俺たちは生まれつきそのクソを背負ってる。だから俺はそれ(罪悪感)を抱えてるんだ。
(A)まだやるべきことがたくさんあるのに、人々に『なんて素晴らしいんだ』とか何とか言われるわけにはいかない。
(B)俺には対処しなきゃならない過去の重荷が山ほどあるんだ。
それを他の誰にも押し付けるつもりはない。俺自身の荷物だからな。俺がやってきたことだ。俺が傷つけた女性たち、俺が肉体的に傷つけた人々、母親を泣かせた瞬間。親父が「いや、放っておけ。あんなバカ息子は独房に置いておけ」と言った瞬間。俺が今も対処しなきゃならない瞬間があるんだよ。
今でも、そうした罪悪感のせいで夜中に目が覚めたり、叫んだり枕を殴ったりすることが頻繁にある。俺は善人じゃない。だが、そうなろうと努力しているんだ。AEWにたどり着くのを助けてくれたのは、善人になろうとすること、成熟し始めることだった。今も努力し続けているよ。
こうした闇を抱え、それを隠さないことも彼の魅力を引き立てている…のかもしれません。
(Wrestling Inc)
あわせて読みたい

