世界中に感染が広がっている新型コロナウイルスによる肺炎。日本でも連日新たな感染者が報告されており、政府は3月15日までを目安にイベントの中止を呼びかけています。日本のプロレス界に与える影響も大きく、各団体の大会が中止に追い込まれるという非常事態になっているのが現状です。
一方、感染がそれほど広がっていないアメリカではインフルエンザが猛威をふるっており、WWEのKUSHIDAやAEWのクリス・スタットランダーが罹患してしまいました。この状態で新型肺炎まで流行してしまうと目も当てられません。
4月5日、WWEはフロリダ州タンパベイで年間最大興行「レッスルマニア36」を開催します。開催までの間にアメリカでウイルスが流行しないとも限りません。タンパベイ・タイムズのインタビューに応じたWWE関係者たちは、WWEのコロナウイルス対策について次のように語っています。
ステファニー・マクマホン: ファン・ベースだけではなく、スーパースターたちの健康と安全も最優先に考えています。どんな状況にあっても、我々は誰ひとりとして悪いシチュエーションに置きたくはありません。それらのリスクは取るに値しないものです。
ジョン・サボール(副社長): WWEが開催しているライブイベントの数を考慮し、世界の出来事を常に監視しています。アメリカでのビジネスのあらゆる分野で行われているのと同様に、WWE内部でも活発で継続的な議論が行われています。今後も続くでしょう。
レッスルマニア36の会場であるレイモンド・ジェームス・スタジアムは、6万5000人以上の観客を収容できる大会場です。ここに1人でも感染者が入場すれば、感染が拡大するきっかけを作ってしまう可能性があります。WWEにとっても、コロナウイルスは恐るべき脅威です。何らかの対策を取らないといけないかもしれませんね。
タンパベイ・スポーツ委員会のロブ・ヒギンズ事務局長は、新型肺炎の流行がレッスルマニア36に与える影響について、次のように語っています。
素早く動かないといけません。準備は絶対に必要です。開催まであと36日もあるので、今後の状況を予想するのは困難です。できる限り情報を集め続け、万全の態勢を整えていきたいと思います。
今年のレッスルマニアはどうなってしまうのでしょうか……。