ドリュー・マッキンタイアが、試合の開始から終了までを事前に決めてからリングに上がるかはレスラーを厳しく批判しました。「観客の反応は会場ごとに異なり、リング上で柔軟に試合を変える能力が必要だ」と指摘しています。
ブラッドリー・マーティンのPodcast番組「Raw Talk」に出演したマッキンタイアは、自身の試合に対する考え方を語りました。対戦相手と事前に打ち合わせをすること自体は否定しないものの、試合の細部まで決めてしまうやり方には強い不満を持っているそうです。
スタントなら練習するべきだよ。でも、試合となれば、自分が何をすべきかは分かっていないといけない。多少の打ち合わせはしてもいいと思うよ。試合時間が10分でも、15分でも、20分でも、リングに出たら観客の反応を聞いて、プロレスをするんだ。
最初から最後まで全部決めてしまう連中には我慢ならないね。観客がどう反応するかなんて、事前には分からないんだから。
振り付けみたいに試合を全部組み立てて、いざリングに出てみたら、観客が腕を組んで黙っている。そうすると「えっ? 先週シカゴではウケたのに」なんて言い出すんだ。ここはシカゴじゃない。会場が違えば、観客が喜ぶものだって違うんだよ。
マッキンタイアは以前から、観客とのやり取りを重視するプロレス哲学を持っています。2021年のインタビューでも、試合の結末やストーリーの方向性は把握しつつ、細かな動きやマイクでの発言は観客の反応に合わせて変えることがあると明かしていました。
また、マッキンタイアは、即興で試合を進める能力が身についていないレスラーもいると指摘しました。試合中に予定した展開がうまくいかず、相手に変更を伝えても、突然の対応を求められた選手が混乱してしまうことがあるといいます。
相手に「おい、これじゃうまくいかない。ここからは違う展開でいこう」と伝えても、固まってしまうことがあるんだ。そうなると試合がぎこちなく見えてしまう。
いい意味でのぎこちなさじゃないよ。少し荒っぽく見えたり、お互いに激しくぶつかり合ったりして、リアルに見えるのは好きなんだ。
でも、明らかに何かがうまくいっていないと分かるのは良くない。意思疎通ができていなかったり、一方が「こっちの展開でいこう」と伝えても、もう一方がまだ対応できる状態じゃなかったりするようではね。
こうした問題の背景として、WWEがテレビ放送のないライブイベントを以前ほど開催しなくなったことも挙げています。かつてはテレビ中継されない試合で経験を積み、観客の反応に応じて試合を進める技術を磨くことができました。現在はその機会が減っているため、特に若手選手は自分なりの試合運びを身につけようとしている段階だと考えているようです。
(情報源: Wrestling Observer)





