AEW世界王座を獲得し、インパクト・レスリングの番組に出演し、カール・アンダーソン&ドク・ギャローズとトリオを組むことが決まり……。2020年12月のケニー・オメガには、久々に世界中のプロレスファンの注目を独占してしまうほどの勢いがあります。彼の周囲で起きることはどれも興味深く、ファンの関心を引き寄せます。
クリス・ジェリコのPodcast番組「Talk is Jericho」に出演したケニーは、ギャローズ&アンダーソン、そしてBullet Clubが彼にもたらしてくれたことについて、次のように語っています。
「どうしたら成功するのか、どうすれば成功するのか?」俺はこれを知りたかった。2人は、頬杖をつきながら俺を優しく説得してくれる存在だったんだよ。
「それじゃダメだよ。俺はこのケニー・オメガを見たい。一緒に焼き肉を食べに行ったときや、スポンサー担っくれる人との食事中に見せてくれる姿を見たい。この男を。そのパーソナリティをリング上で見たいんだ。君が日本のDDTでやっていることは物足りないと思う。伝えたいと思っているメッセージが伝わっていないと思うし、それをするには5年から8年かかるんじゃないか?そんな時間はないよ。鉄は熱いうちに打て。解決策がある」。その原動力、魔法のような乗り物というのがBullet Clubだったんだ。
それが「ザ・クリーナー」の誕生の理由だよ。ギャローズやアンダーソンだけじゃない、Bullet Clubのメンバー全員が俺を広めてくれた。受け入れてくれた。「ザ・クリーナー」を世界にプレゼンしてくれたんだ。[…]彼らが俺を謙虚に受け入れてくれて、観客に俺を紹介してくれて、(2015年のレッスルキングダムで田口隆祐の持つ)IWGPジュニアヘビー級王座に初挑戦するときにプラットフォームを用意してくれて……。もしこれらがなかったとしたら、どれほどの時間がかかっていたことか。もしかしたら、今日の俺はなかったかもしれない。
まだ新日本で白人のベビーフェイスとして頑張っていたかもしれないね。こんなことは言いたくないけど、飯伏幸太のように、世界トップレベルの才能を持っていながらビッグタイトルを獲得できないままだったかもしれない。Bullet Clubのおかげだよ。ギャローズとマシンガンのおかげ。マジで。
面白い話ですね。こういう形で飯伏の名前を出すというのは、飯伏ほどの才能がありながら一度もIWGPヘビー級王座に手が届かない現状を嘆いているということなのでしょう。ほんと、いつになるんでしょうね……。2021年の東京ドームはどうなるんでしょう。
(参考: Fightful)