新型コロナウイルスのパンデミックが起きてから、AEWは複数の団体と関係を持つようになりました。インパクト・レスリング & 新日本プロレスと提携しているほか、NWAのサンダー・ロサが定期参戦しています。旗揚げ当初からの提携団体であるAAAとの関係も続いています。
こうした状況にあっても、WWEとの提携はほぼありえないでしょう。WWE側がこれを求めるとは思えません。しかし、WWEスーパースターの中には、団体の意向に縛られるべきではないと考えている選手もいます。
AEWの副社長を務めるケニー・オメガは、WWEとの関係などについて、次のように語っています。
大事なことは、俺も彼らの側のことを理解しているということだ。プロレスにはもう正解も間違いもない。プロレスに限ったことではないんだけどさ、俺にとっては、ファンにもっと楽しんでもらえるなら、それは正しいってことなんだと思う。
でも、他団体のことを理解し、違う観点から物事を見ようとしているよ。俺はスーツを着て会議に出るわけでもないし、タイムカードを押すこともないし、数字を見たり、日々、月ごとに行われているデータを把握したりする必要もない。俺はただのパフォーマーだ。この手のことを少しはやってるけどさ、心配事はショーのクオリティとファンを喜ばせることなんだよね。
HHHは少年の心を持ち続けていると思うんだ。彼がどのようにビジネスを運営しているのか、WWEやNXT、その他の関与しているすべての物事をどう見ているのか。彼はファンを思って行動しているんだ。俺は本当にそう思う。だから、HHHが「WWEはビジネスにオープンだ」と言っている時、それを実現することについて心配したり、恐れたりしている人を減らすことができるような状況になれば、彼は実現させるだろうと思う。
でも、俺たちとインパクト、そして新日本の関係は世界的なパンデミックが起きなければ実現しなかったよ(笑)。これを実現するためにWWE側で何が必要かはわからない。でも、WWEには、老若男女あらゆるファンだけではなく、プロレスを知る機会のなかった人、「昔はプロレスを好きだったけど、今はそうではない人」など、いろんな立場のファンにとってより素晴らしいプロレス界を作ることを目指しているエグゼクティブ・バイス・プレジデントが複数人いる。少なくともAEW側ではこのことを理解してるよ。我々も、誰にとっても楽しいものにしたいと思ってる。誰とでも協力して、それがみんなの幸せにつながると思えるなら大賛成だよ。一生懸命ロビー活動をして、実現のためにあらゆる手段を尽くすだろうね。