プロレスにおいて、「セル(sell, 派手に受け身を取る、衝撃を演出するために大きな音を鳴らすなど、プロレスを観客に信じさせるための行為)」は非常に重要な要素の1つです。試合の痛みや感情を観客に伝えるために取られるセルは、時に「大げさじゃない?」と思われてしまうこともあります。
レジェンドレスラーのカート・アングルは、プロレス界を飛び出し、今や映画界のビッグスターになったザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)のセルが「大げさ」だと思われがちなことについて、次のように語っています。
大げさだと思っている人は多いよね。でも、それが重要なんだよ。家で試合を見ているファン、会場で彼を見ている2万人のファンだけじゃない、彼は屋根の上に座っている女の子にさえも「俺の顔を見てほしい」と思っているんだ。だからこそ派手にやるんだよ。プロレスのやり方ってのはそうじゃないといけないね。みんなセルが控え目じゃないかな。
ロックは最高だった。みんなに「顔」を見せるからだ。大げさだなんてとんでもない、彼は正しいよ。彼のスタイルでは、セルが重要な意味を持つ。誰よりもセルが上手く、最高級のセルが彼を最高のエンターテイナーたらしめた。もちろんプロモも一級品だったけど、セルの上手いレスラーはチケットを「セル」できるんだ。彼は素晴らしかったね。
最高の褒め言葉ですね。
(参考: Sportskeeda)
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