2021年4月に終焉したウェンズデー・ナイト・ウォーズ。WWE・NXTとAEW・Dynamiteによるテレビ戦争は、Dynamiteが終始優位に立っていました。
2つのプロレス番組が裏番組同士になる……。アメリカのみならず、世界中のプロレスファンがこの争いに注目しました。WWEは、新番組であるDynamiteに対抗すべく、NXTを裏番組に当てたのです。しかし、結果はDynamite優勢でした。
先日、HHHが、この争いについて「架空の戦争だった」とコメント。WWEはエンターテインメント業界のすべてを「競争」だと見なしており、ウェンズデー・ナイト・ウォーズを特別視していたわけではない、と語ったのです。
これに対し、AEWの重鎮クリス・ジェリコは次のように批判しています。
これからも続くんだよ。あれが「架空の戦争」だったって?戦争じゃないなら、なぜNXTをDynamiteの裏番組に当ててきたんだ?俺たちのレイティングを落とし、番組を継続できないようにするのが目的だったじゃないか。でも、俺たちは放送開始から3ヶ月ほどで数百万ドル規模の契約延長に成功した。WWEは失敗したんだ。
WWEらしい言い回しだよね。典型的な美辞麗句だ。Dynamiteの初回放送後、たしか向こうは「これは短距離走じゃなくて、マラソンだよ」と言ってきたと思う。で、マラソンに勝ったのはAEWだよな。だから「架空の戦争」と言ってるわけ。もし本当に「架空」なら、マラソンなんてことは言ってこなかっただろうよ。
WWEによる「マラソン」発言はこちら。
AEWの初回放送が成功に終わったこと、おめでとうございます。昨夜のUSA NetworkでのNXTとTNTでのAEW、テレビ放送の直接対決において、真の勝者はファンです。この争いは短距離走ではなくマラソン。なので、彼らは競争が凄いことになると期待できるのです。
戦争が架空だったとしても、マラソンはこれからも続く……。プロレス界全体で良いゴールに向かって走り続けてくれれば、ファンとしては満足です。