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【WWE】「Qアノンのレフェリー」ドレイク・ヤンガー、バックステージでの役職を降格に

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2020年のアメリカ大統領選挙におけるキーワードの1つだった「Qアノン」。Wikipediaの概要には次のように記載されています。

Qアノン(キューアノン、英: QAnon、発音: [ˌkjuːəˈnɒn])、あるいは単にQとは、反証され信用されていないアメリカの極右の陰謀論である。この陰謀論では、世界規模の児童売春組織を運営している悪魔崇拝者・小児性愛者・人肉嗜食者の秘密結社が存在し、ドナルド・トランプはその秘密結社と戦っている英雄であるとされており、神に遣わされた救世主として信奉者に崇拝されている。Qアノンは、一般的にカルト宗教とみなされており、FBIによって自国産テロリズムの潜在的要因として認識されている。

2020年11月、ジャーナリストのデイビッド・ビクセンスパンは、「WWEは『ドレイク・ワーツ問題』に直面している」という記事を発表しました。ドレイク・ワーツはNXTのレフェリーで、かつては「ドレイク・ヤンガー」のリングネームでプロレスラーとして活躍していました。2011年から2013年にかけて大日本プロレスに参戦していたことでも知られています。

記事の中で、ビクセンスパンはワーツについての以下の内容を紹介しました。

  • Qアノンと親しい「反児童人身売買」の慈善団体と関係していること
  • オルタナ右翼団体プラウド・ボーイズのツイッターアカウントをフォローしていること
  • オルタナ右翼や陰謀論者が広く利用するSNS・Parlerでの活動

オルタナ右翼には定まったイデオロギーがあるわけではないが、白人ナショナリズム、白人至上主義、反ユダヤ主義、反フェミニズム、右翼ポピュリズム、排外主義、新反動主義運動といった思想と関連性を持つと複数の論者は指摘している。

引用: Wikipedia

Fightfulによれば、記事を読んだWWEの上層部は「ぞっとした」とのこと。マクマホン夫妻とドナルド・トランプの関係は置いておくとして、海外市場の開拓に熱心なWWEにとっては「勘弁してほしい」内容だったのでしょう。

彼の存在は論争の的になることもあります。CMパンクは、「今のプロレス界で一番最高なことって何だと思う?」というファンからの質問に対し、「NXTにQアノンがいること」とジョークを飛ばしました。

Fightfulによれば、この件が話題になった後、ワーツは役職を降格されたそうです。ヘッド・レフェリーはダリル・シャーマに引き継がれ、担当候補に上がっていた仕事もスコット・アームストロングが担当することになりました。アームストロングは団体からレイオフになっていた人物ですが、ロード・ドッグの尽力で復帰できたとのことです。

この他にも、非公式な停職処分まで下されることになったワーツ。復帰することはできましたが、現場の人々との間に大きな摩擦があったそうで、復帰後は態度を「抑えている」とのこと。そもそも彼が雇用され続けていることに納得していない人がNXTには多いそうで、ワーツの極端な政治的態度が雇用継続につながっているのではないか、と彼らは疑っているといいます。

Qアノンであることを告発されたことで、ワーツを取り巻く環境は大きく変わりました。彼はFacebookで声明を発表し、人身売買や中絶、マスクの強制着用に反対する姿勢を明確にしました。

(SESCOOPS, Fightful, CUltaholic)

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