先日、WWEは2年連続で所属選手の大量リストラを敢行しました。
そして今日、さらなる人員削減として、多くのスタッフが解雇されたとPWInsiderが報じています。1つの記事ではなく、何本もの記事を配信していることから、あらゆる情報が「一度に」ではなく「時間を置いて何度も」PWIに入ってきているのだと推測されます。
対象になったのは、WWEネットワーク、WWE Studios、そしてプロダクション・デジタル関連の各部門で働いていたスタッフたちです。複数の部門が重複する内容の仕事をしていたことから、いくつかの部門を1つにまとめ、今よりも少ないスタッフで仕事をまわすことが可能な状態にすることが目的だったようです。まとめられた後の部門は、テレビ番組制作担当のエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるケビン・ダンがマネジメントすることになるそうです。
WWE Studiosでの再編成は大きな犠牲を払ったようで、PWInsiderの取材に応じた現場スタッフは「血の海だ」と語ったそうです。
また、海外オフィスで働いている多くのスタッフも解雇されたとのこと。インターナショナル部門のエグゼクティブ・バイス・プレジデントだったジェイ・ローゼンストックが解任され、WWE社長のニック・カーンが直接マネジメントすることになりました。少なくともこの件に関しては、カーンが自らの力を示すために敢行したものだとPWInsiderが報じています。
責任のあるスタッフたちもWWEを去ることになりました。11年に渡ってマルチメディア部門で働き、2020年2月にコンテンツ・ディレクターに昇進したジェームズ・ワートマンは、
退社することになった。こんな日が来るとは思わなかったよ。
とコメント。
2012年にESPNから転職し、2019年3月からシニア・バイス・プレジデントの役職に就いていたブライアン・ペレガットの退団については、エグゼビア・ウッズが彼の影響の大きさをツイートしています。彼のおかげでYoutube番組「UpUpDownDown」を始めることができ、今の生活があるとのこと。
また、2021年4月からRAWの実況アナウンサーになったばかりのアドナン・ヴァークも退団することになりました。後任者は不明です。
この件は、非常に大きな影響を及ぼしそうです。リストラされた元スタッフは職を失ったことによって、残ったスタッフは仕事への責任が急に重くなることによって、ともにショックを受けていると報じられています。特に、各部門の構築に貢献してきたスタッフたちは心を痛めています。コロナ禍でも収益を伸ばしていた部門も消滅することになり、現場は大変な状態です。