WWEで働いているライターやクリエイティブ部門のスタッフの中には、プロレス界未経験の人たちもいます。そうした人たちがプロレス番組を作ることについてはファンの間で長年議論が繰り広げられてきましたが、その議論に拍車をかけるような出来事がありました。
最近、WWEはケニス・モブレーという人物をライターとして雇用しました。彼女はスタンダップコメディアンで、テレビ番組への出演経験もあります。ただ、WWEに加わる前はプロレスのことはまったく知らなかったようで、WWEもそのことを気にせず採用した、ということをPodcast番組で明かしました。
プロレスの知識はまったく求められなかった。でも、映画製作やコメディの脚本を書いた経験があるから、WWEから「完璧だよ。ぜひ来てくれ」みたいな感じで受け入れられたんだ。
今はRAWのチームで働いてる。RAWとSmackDownの2つの番組があって、ボビーという選手がいるよね……ボビー・アシュリー?ラシュリーだっけ?いや、ちゃんと知ってるんだけどね?彼はでっかい黒人の男で、彼と仲間たちは、自分たちのことを…今も?少なくとも去年まではそうだったはずだけど、The Hurt Businessと呼んでた。The Hurt Businessだよね。スーツを着ていて、「俺たちはクールだ!」って言ってた。
このレベルで番組を作っているとは……。彼女はコメディアンですから、もしかしたらジョークなのかもしれません。WWEでは、知識のないスタッフが加わることは珍しいことではありませんが、本人がここまで無知を認めることは珍しいのではないでしょうか。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、彼女のこの発言はすぐにWWEに伝わったとのこと。「WWEにとって公にしてほしくないこと」を話してしまったことにより、彼女は「切羽詰まっている」状態なのだそうです。
団体にとってデメリットしかない、「WWEは愚か」というイメージを外部に与えるような発言です。WWEはこの状況に当惑しているとのこと。