突然の出来事でした。2021年2月、AEWはビッグ・ショーのリングネームで活躍したレジェンド、ポール・ワイトの入団を発表したのです。
発表の後、メディアは「ビッグ・ショーがWWEに不満を抱いていた」と報じ、移籍の真相が明らかになりました。彼はまだ現役として活動したかったのです。
Inside The Ropesのインタビューに応じたワイトは、WWE退団の理由について次のように語っています。
(退団間際のランディ・オートンとのアングルに)苛立っていたんだ。ビンス(・マクマホン)との大きな戦いがあってね。彼は優秀な革新者だ。俺がこれまでの人生で出会った人の中でもトップレベルの頭脳を持っていて、人間工学を理解している。でも、俺はああいうレジェンド的な仕事をしたくなかったんだよ。「俺を老人ホームに入れようとするな、まだそんな時期じゃないぞ」と繰り返し言い続けていたんだけど、それってWWEがやり続けてきたことだからさ。
彼らは自分達のコンテンツを宣伝するためにありとあらゆる手段を使う。全ては彼らの意のままに、だ。あの役割の設定は理解していたが、ステージに座って、これまでにやってきたことを非難されるというのは、俺の地位を落とすことになるだろ。まあ、それも契約の一部なんだけどな。契約書にサインして、余計なプライドを捨てて金をもらうんだ。そうしたくないなら出ていけばいい。
ここ1年間は「ポール」と呼ばれていた。「ショー」じゃない。どういうことかわかるかな?WWEのクリエイティブは「ビッグ・ショーに対してできることはすべてやったのだから、そろそろ若い選手に焦点を当てるべきだ」と考えていたんだよ。若手がスポットライトを浴びるべきだ、という考え方には同意する。でも、まだ現役としての能力や意欲があり、業界への情熱もある人のことを軽視するべきじゃないよ。でも、これはビジネスだからな。そういうものなんだけどね。
能力、意欲、情熱を持っている人材を求めている団体があったというわけですから、彼の選択は間違っていなかったのでしょう。
彼は貴重な存在です。いつでも最強の巨人としてリングに上がることができる人材がいるのは、団体にとって頼もしいことでしょう。
(ITR)
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