ここ数年、WWEはインディレスラーを乱獲してきました。AEWの創立によってその勢いに若干の陰りが見えているものの、先日若手有望株のKid-AのWWE入りが報じられるなど、相変わらずインディ界からの人材確保に余念がありません。
インディ界からWWEに入団するレスラーの場合、最初の契約内容では、どんな大物でも契約年数は3年以内でした。ところが、レスリング・オブザーバーによれば、最近の場合は格にかかわらず5年契約をオファーしているそうです。これによって、WWEが時間をかけて育てたいと考えているレスラーの他団体流出を抑えることができます。知名度の低いレスラーにとっては、長期間の雇用が保証されるため、お得な条件だとも言えるでしょう。
最近のWWEでは、レスラーとの契約期間が長くなる傾向があります。大物だけではなく、NXTでもそのような傾向が見られるようになったということは注目すべき動きだと思われます。
AEWの創立もあって、インディ界の優秀な人材をめぐる争いが今後過激化していくことが予想されるので、WWEとしては、一度手に入れた人材の流出を防ぎたいと思うのは当然のことのように思います。しかし、WWEのクリエイティブ面に不満を抱いていたディーン・アンブローズが退団できたのはちょうど契約が終了するタイミングだったからであって、ビンス・マクマホンはレスラーの契約途中での退団を今後許さない方針を取るそうなので……。不満に対するケアも重要になってきそうです。
(Wrestling Observer Newsletter)
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