プロモの達人同士が己のスキルを発揮し合った名抗争。CMパンクとMJFの抗争は、MJFに新たな一面が見えるなど、単純な「マイク合戦」では終わらない素晴らしいストーリーが展開されました。
AEWのトニー・カーン社長もこの抗争には大満足しており、「これまでに関わったものの中でも最高」と自画自賛しています。Podcast番組「Wrestling With Freddie」にゲスト出演した彼は、あの抗争について次のように振り返りました。
MJFはとても素晴らしいレスラーで、とんでもないプロフェッショナルだよ。この前、俺たちはMJFとCMパンクによるPPV「Revolution」でのドッグ・カラー・マッチに至るまでのすべて素晴らしい物事と、このストーリーについて話してたんだ。あれは俺がこれまでに関わった物事の中でも最高のものの1つだ。
俺はCMパンクとMJFの功績をすべて認めているよ。俺は多くの決定を管理する立場にあり、俺がクールだと思うものを世に送り出している。みんなは「なぜライターを雇わないの?」と疑問に思っているよね。俺はトップレスラーたちと仕事をし、トップ層のストーリーラインやプログラムを開発し、すべてのゴーサインを出している。「君はあれとこれをやるんだ。今週はこの人と仕事をするんだよ。君を育てよう。次にどうするのかを説明しよう」って指示を出したりね。若手とはこういう仕事をすればいい。でも、MJFとCMパンクのようなレスラーとは、何時間も座って計画を話し合うことができるし、向こうから素晴らしいアイデアを持ってきてくれるんだ。
いろんなことが見事に一致したんだ。2人とも長期的なストーリーのアイデアを持っていて、俺たちにできることをやってくれた。素晴らしいアイデアを持っているレスラーたちと仕事をする時は、俺が何でもかんでも実行する必要はないんだ。ベストなものを選び、いろんな人たちとアイデアについて話し合ってみればいい。でも、あの2人の場合は2人と話をする方がいいような気がしてさ。
AEWが軌道に乗ったのは、トニーがクリエイティブのすべてを監督する立場になったことがきっかけですが、AEW以外の仕事もしている多忙なビジネスマンという側面もあるので、パンクやMJFのようにアイデアを持ってきてくれるレスラーの存在はありがたいでしょうね。