新日本プロレスワールドには、年代別に動画を分類しているページがあります。その時代を代表するレスラーがアイキャッチ画像に選ばれており、2010年代はオカダ・カズチカとケニー・オメガの2人がピックアップされています。この時代を代表する顔合わせは他にもありますが、新日本としては「2010年代はこの2人の時代だった」と考えているのでしょう。
オカダとケニーは黄金カードでした。4度のシングルマッチはいずれもオールタイム・ベスト級の評価を得ており、特に2017年のレッスルキングダム11でのIWGPヘビー級王座戦はあまりの衝撃にWWEスーパースターたちもSNSで大騒ぎでした。
2018年6月の対決は時間無制限三本勝負というルールで行われ、非常にエモーショナルな展開の試合に。終盤の攻防は両者のスタイルを象徴する内容で、多彩な技を繰り出すケニーと、基本的なムーブセットのみで立ち向かうオカダという対比構造が見事でした。
2019年、ケニーが新日本を退団してAEWへ移籍すると、両者が顔を合わせることはなくなりました。世界中のファンが「この2人の試合を生で見たい」と願いましたが、当時のAEWと新日本の間には冷たい空気が漂っており、もはや試合は実現不可能なのではないかとも思われるほどの状況に。
しかし、2021年以降は両団体が良好な関係を築くようになり、ついに現地6月26日にシカゴで合同興行「Forbidden Door」が開催されることになりました。ケニーは負傷欠場中で、このショーまでに復帰できるかどうかは不透明です。しかし、ファンは2人の試合を見たがっています。
Sports Illstratedによるインタビューの中で、オカダは「ケニーとの再戦」について言及しています。
やり残したことがあるかどうかですよね。これまでにたくさんの素晴らしいレスラーたちと試合をしてきて、先月は藤波辰爾さんとも組みましたし、藤原喜明さんのようなレジェンドともプロレスができて、光栄でした。素晴らしいレスラーがたくさんいて、いろんなドリームマッチを考えることができる中で、ケニーとの顔合わせがドリームマッチになるのであれば、可能性の1つになるのは間違いないですね。
再戦に前向きな姿勢を示しています。しかし、オカダは過去に「ブライアン・ダニエルソンやCMパンクと戦いたい」とも発言しており、今回のインタビューの中でも2人について言及しています。
AEWとの「Forbidden Door」はまだ発表されたばかりで、ファンはいろんな試合を予想しているところじゃないですか。いつかCMパンクやブライアン・ダニエルソンと戦える日が来るのを願ってますよ。
Forbidden Doorの目玉はオカダの登場。彼が誰と対戦することになるのか、注目です。
(SI)