新日本プロレスで活躍していた外国人レスラーたちが中心となって設立されたAEW。社長を務めるトニー・カーンは、新日本のアメリカ大会の客席でBullet ClubのTシャツを着て、ケニー・オメガたちの戦いの雄叫びを上げていたプヲタです。
AEW設立以降、トニーはさまざまな点で強い影響力を持つようになりました。団体のクリエイティブの取りまとめ、大物レスラーたちと契約し、世界中の団体と良好な関係を築く。WWEのあり方にも影響を与える彼は、世界一やりたいことができるプヲタなのです。新日本のファンでもある彼にとって、新日本とビジネスができるのは夢のようなことでしょう。
現地6月26日にシカゴで新日本とのスーパーショー「Forbidden Door」を開催するAEWのトップとして、彼は新日本についてどう思っているのでしょうか?Podcast番組「Busted Open Radio」に出演した彼は次のように語っています。
あー、楽しいね。俺は新日本のファンだし、ビジネスの観点からも良いことだと思う。ただ、新日本の歴史から考えても、かつてWCWを放送していたテレビ局と契約しているAEWと彼らが提携するのはとてもふさわしいことだと思うな。
新日本は、長年に渡ってWCWと素晴らしい関係を築いていた。とても実りのある提携だったよね。新日本の偉大なスターの中にはWCWのリングに上がった人もいるし、その逆もあった。だから、AEWと新日本という、成功を収めている団体同士の関係はあの頃と似たようなものだと思う。
Dynamiteを放送していたTNTは、WWEと激しいテレビ戦争を繰り広げていたWCWの番組を放送していた過去があります。永田裕志がDynamiteでジョン・モクスリーと対戦した時、AEW側は「WCWへの参戦経験を持つ永田が、かつてWCWを放送していたテレビ局に帰ってくる」ということにとても意識的でした。
今後、Forbidden Doorに向けたストーリーを構築する中で、新日本のレスラーがDynamiteやRampageに登場することもあるでしょう。そうした「事実」プロレス界の未来に引き継がれていき、いつか思いもよらない形で花開くかもしれません。
(WrestlingNews.co)