AEWのクリエイティブを司るトニー・カーン社長は長期的なプランを実行に移す傾向があり、特にAEW世界王座については、団体設立当初から4人のチャンピオン(クリス・ジェリコ→ジョン・モクスリー→ケニー・オメガ→ハングマン・ペイジ)についてのプランがあったようです。
第5代AEW世界王座のチャンピオンになったCMパンクは、同王座初の「初期メンバー以外のチャンピオン」です。2021年8月、約7年ぶりにプロレス界に復帰した彼は3度のPPV出場ののち「Double or Nothing」でペイジに挑戦し、見事勝利。21世紀のプロレス界を代表するカルトスターが、2010年代のプロレス界の流行を反映した団体AEWの最高峰のタイトルを獲得したのでした。
怪我によって欠場することになったパンクですが、トニーは彼から王座を剥奪せず、彼が復帰するまでは暫定王座を設けることになりました。パンクがいつ復帰できるかはわかりませんが、トニーは彼についても長期的なプランを持っているようです。
Podcast番組「The Corner」にゲスト出演した彼は、パンクのプランについて次のように語っています。
(パンクのAEW入団当初からAEW世界王座についてのプランがあったかどうか、という質問に対し)まあ、そうだね。Double or Nothingでのタイトル挑戦、そして初挑戦でチャンピオンになるのは完璧なタイミングだと思っていたから。彼はAEWに来たくてやってきたレスラーだし、自分自身を証明したい、戦ったことのない若者たちと戦いたいと願っていたんだ。そして、チャンピオンになる道中で彼と戦ったベテランもいた。ベテランたちはもっとリスペクトされるべきだと思うんだよね。
おそらく、彼の中には「CMパンクのチャンピオンとしての歩み、そして彼を倒す男」の構想が既に頭の中にあるのでしょう。個人的な大本命はMJFですが、どうなるのでしょうか?