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【AEW】ジョン・モクスリーがアルコール依存治療プログラムでの苦闘を語る。「後遺症に対処して身体を整えるのは大変だった。引退を勧められた」

インタビュー

2021年11月、AEWのトップスターであるジョン・モクスリーは入院型アルコール依存治療プログラムに参加するため、プロレスラーとしての活動を停止しました。

翌年1月に復帰できたものの、治療に参加した当時は復帰時期が未定で、いつ帰ってこれるのか誰にもわからない状態だったのです。妻ルネ・パケットのPodcast番組「The Sessions」にゲスト出演した彼は、治療プログラム参加後の変化、参加中の心境について語りました。

復帰は1月だったんだけど、変な感じがしたよ。リングにいるだけでぎこちないというか、奇妙な感じかな。復帰のプロモをしてさ。身体を酷使するようなことをする必要がなくて、ただしゃべるだけで良かったからクールだった。かなりリラックスして喋ってたよ。で、復帰初戦は「よし、いいぞ、俺は今シラフだ。億万長者のような気分で戦えるぞ」って感じだったね。

変な感じだ。両足の流砂の中にあるような感覚というか。アドレナリンが出なかったね。まったく出なかった。緊張もしなかったよ。言葉にするのは難しいんだけど、以前は試合だったりプロレスをする前にプロセスがあったような気がするんだ。ビッグで、ロングで、ジャイアントなプロセスがあった。リングに上がる準備ができるまでに変身してたんだな。

(二日酔いで目覚めることが亡くなったことについて)ズルをしている気分だよ。真新しさがまだ残ってるね。目覚めた時、かなりの脱水症状だったり、最低の気分でいることを心配する必要がなくなった……そんな感じかな。チートコードを使っているような気分だったけど、復帰初戦は酷かったよ。[…]試合を重ねるにつれて良くなっていった。最終的に、PPV(Revolution)でブライアン・ダニエルソンで対戦した時は彼とはじめて会った時のような感じだった。ただリングに上がって、ただプロレスをしたんだ。それから、また自分の力を感じられるようになってね。そこまでに1ヶ月そこらかかったけどな。

(治療プログラムに参加する前の状態について)ひどく寝汗をかいたり、悪夢を見たり、科学部室のバランスが崩れたり、気分の落ち込みが激しくなったり…。酒を飲まない事自体は簡単なんだ。俺にとっては簡単なことじゃないけどな。飲みたいという欲求はもうない。今となっては、飲むなんて考えられないよ。飲まないためには、飲むのをやめればいい。ずっと禁酒したいと思っていたんだ。でも、身体におかしな変化が現れ、後遺症が出てから自分自身を再調整するのは簡単なことではなかった。

セラピストのうちの1人は俺に引退を勧めてきたよ。彼女はこう言ってた。「プロレススクールを作って、子どもたちに教えなよ」って。「何が問題なのかはわかっているんだから、そこから抜け出さないと」だとさ。「それは違うだろ」って思ったよ。

現地6月26日に開催される新日本プロレスとの合同興行「Forbidden Door」で、彼は棚橋弘至を相手に暫定AEW世界王座を掛けて戦います。ついに実現するドリームマッチ。アルコールを断った彼がエースを相手にどのような試合を見せてくれるのか、楽しみです。




(Wrestling Observer)

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