WWEの超大物選手同士がバックステージでガチ喧嘩。ビンス・マクマホンが仲裁に入って事なきを得た…そんな話です。
事件が起きたのは2016年のSummerSlam。ブロック・レスナーはランディ・オートンと対戦し、オートンの頭部に執拗に打撃を加え、レフェリーストップで勝利しました。ノックアウトされたオートンは頭部から流血。MMAファイターとしての実績も十分なレスナーが一方的な打撃で勝利するという展開に、現場にいた関係者でさえ、「レスナーが掟を破った」と思ったといいます。
実際には、これは「レスナーが強いということを知らしめる」ことを目的とした試合で、2人は試合の結末を理解した上でリングに上がっていました。しかし、このことを知っていた関係者はごくわずか。レスナーの危険な打撃に怒ったクリス・ジェリコはバックステージで彼に詰め寄り、一触即発になりました。
Podcast番組「True Geordie」にゲスト出演したジェリコは、この試合が本当に危険だったこと、レスナーがオートンのことを殺してしまいかねないものだったと主張。レスナーへの憤りを振り返りました。
ブロックはランディ・オートンと試合をしていた。残忍な殺人者のように、オートンの頭部にエルボーを叩きつけていたんだ。あれが予定されていたものだったのかどうか、俺は知らなかった。誰も教えてくれなかったしね。でも、エルボーが側頭部に当たると死んでしまうかもしれないんだよ。テンプルにハードヒットを食らったら死にかねない。ゴリラポジションで試合を見ていた俺は、彼にクソ腹が立った。
戻ってきたブロックは、俺がそのことについて怒っているのを見て、「俺にかかってこいよ」って感じになった。ちょっとモメたね。俺は「このクソ野郎、あいつがデカいことなんて知るか。どうでもいい。あれは間違っていた。俺は死ぬまで戦うぞ。自分が信じるもののために、死ぬまで立ち上がってやる」と思ってた。文字通り、あいつと鼻を突き合わせていたのを覚えているよ。笑ってやがった。あいつは、今ならキャンセルされてしまうようなことを言ってたんだ。決して言ってはならない、同性愛嫌悪の言葉だった。
どれほどの怒りがあったのかがわかりますね。仲間が危険な目に合っているのを見て、黙っていられなかったのでしょう。
この試合はしんどいです。
(SESCOOPS)