2022年に新日本プロレスへ復帰したカール・アンダーソン。
初期Bullet Clubを支えた重要人物の彼は、復帰によってBullet Clubに新しい風を吹かせました。かつての仲間だったタマ・トンガを襲撃し、彼からNEVER無差別級王座を奪い取り、健在ぶりをアピール。9月25日に行われる新日本の神戸大会で、彼はチャンピオンとして棚橋弘至の挑戦を受けて立ちます。
今回のNEVERのタイトルマッチ、とても楽しみに待っていました。理由は3つ。まずは対戦相手がカール・アンダーソンだということ。もう10年前になりますが(注・2013年2月)彼とは広島でIWGPのベルトをかけたこともありますし、何度もシングルマッチをやってます。彼との戦いの記憶という部分で、僕の中にある記憶、眠っている棚橋の部分がまた引き出されるんじゃないかという期待もあります
引用:東スポWeb
Sports Illstratedのインタビューに応じたアンダーソンは、タマとのシングルマッチ、そして棚橋とのタイトルマッチについて語りました。
タマとの争い:彼との戦いにはとても意味があった。長い間、一緒に旅をしてきた相手だからね。プロレス界ではよく聞くことだけど、みんな家族も同然の存在になるんだよね。必ずそうなる、とは限らないけど。タマは俺にとって友人というよりも兄弟のようなものだ。
ドク・ギャローズと日本に戻ると決めた時、なにか違うことをしようと決めたんだよ。みんなが予想しないようなこと。福岡でタマを襲撃することに決め、俺たちは同じプログラムに取り組むことになった。タマがどれだけ成長したかを見るのは本当にクールなことだったな。彼がプロレス界に入ったのは2009年か2010年で(デビューは2008年)、新日本のヤング・ボーイになった頃はまだ数試合しか経験がなかった。ルックスとポテンシャルに恵まれた男が、本領を発揮するのを目の当たりにしたわけだよ。今の彼はファッキンいいレスラーだ。自分の兄弟とビッグマッチをできるなんて、これ以上ないほどファッキンクールだよ。
棚橋とのタイトルマッチ:俺にとって、棚橋は歴代トップ10に入るレスラーだ。2008年から2010年にかけて、俺は彼の信じられないような試合をみたものだよ。彼がファンから引き出す感情、適切なタイミングで加速する方法、ファンを盛り上げる方法には勉強させてもらった。最も偉大なティーチャーの1人だと思うね。彼はやり方を知っている。俺たちは素晴らしい関係を築いているよ。
彼とチャンピオンの座を争うなんて、本当に不思議な気分だ。シュールな感じだね。そんな瞬間を味わうことができるなんて、本当にありがたいことだよ。若いレスラーには、「旅を楽しめよ」とよく伝えてる。日本での思い出を振り返ってみると、早く帰りたいと思うこともあれば、移動が大変なこともあって、十分に感謝しきれなかった時もあった。この瞬間に感謝しなきゃな、ってことを思い出させてくれたよ。棚橋は史上最高のレスラーの1人だ。彼と一緒にリングに上がるだけで、モチベーションが上がるよ。
(SI)