着実にファンを増やしているMLW。2017年に復活した同団体は、世界中から有名なインディレスラーを呼び集め、Youtubeで毎週新エピソードを公開し、プロレスファンを喜ばせています。
現在のメインイベンターはデイビーボーイ・スミス・ジュニア、テディ・ハート、サイモン・ゴッチ、リッチ・スワンなど。様々な団体に所属しているレスラーが参戦しているのも魅力の一つです。しかし、つい最近、メインイベンターから外れるどころか、解雇されてしまった有名レスラーがいます。サミ・キャラハン。日本でもおなじみの激しいプロレスが持ち味のレスラーです。彼はインパクト・レスリングとMLWを掛け持ちしていました。
解雇された理由は、試合会場を破壊し、団体が損害賠償を支払わなければならない事態にまでことが大きくなってしまったこと。また、解説席にいた重鎮ジム・コルネットに対して口から水をぶっかけたことも話題になりました。詳しくは下の記事に書いています。
元WCW・コナンのPodcast番組に出演したキャラハンは、コルネットに水をぶっかけた理由について次のように語っています。
彼がAEWの”Double or Nothing”について語ったことが気に食わない。彼は全てに対してネガティブな発言をしていたからな。こんなことを言っていやがった。「おい、AEWはこの男について何の説明もしないぞ!」だとよ。あのなあ……。今は2019年だぞ。同性愛者とか何とかについての説明なんかいらないだろ。2019年なんだからな。
この男とは、ソニー・キスのことです。彼はgender-fluid(性別が流動的であること)の男性レスラー。“Double or Nothing”のプレショーに出演したキスに対して、コルネットは自身のPodcast番組の中でホモフォビック(同性愛嫌悪)な発言をしていたのです。
そのあと、ソニー・キスが現れた。ファッキン・トロピカーナでのドラァグ・ショーへの出演を終えた奴だ。AEWは彼について説明しないようだな。AAAでは異性服装倒錯者とか説明されていたのに。
ひどいですね。
キャラハンはこれに反発し、水をぶっかけた、と。この件についても次のように語っています。
ソニー・キスは同性愛者の男性。それだけ!ただのプロレスラーとか、ただの男性レスラーとも呼べるな。彼がどういう人間なのかについての説明が必要な人間の頭が俺には理解できんよ。彼は人間だぞ。
コルネットには沢山のファンがいます。彼らの一部にはキャラハンに行き過ぎた批判をしている者もいるそうで、キャラハンはそのことにも怒っています。会場を破壊して解雇されたのは100%キャラハンが悪い。ただ、コルネットとのいさかいはコルネットの時代錯誤的な発言が火種になっていたのですね。
一応、コルネットはキスに謝罪しています。今回の件についての反論も待ちたいと思います。
(参考: eWrestlingNews)