ROHや新日本プロレス、WWEで活躍し、そしてAEWへ拠点を移したカイル・オライリー。
首の負傷により長期欠場中の彼は、キャリアの初期にプロレスラーとしての道を断念せざるを得ないような事態に見舞われたそうです。
彼は、1型糖尿病(生活習慣病の2型糖尿病とは別物の病気で、膵臓でインスリンを作っているβ細胞が壊されて、インスリンを出す力が弱まったり、インスリンが出なくなったりする)の治療や教育を支援する団体「Beyond Type1」のインタビューに応じ、彼自身が思わぬ形で1型糖尿病患者であることを知った、という過去を明かしました。
キャリアの最初期、プロレスラーになるためのトレーニングやコックのアルバイトに明け暮れていた頃、彼は喉の渇きや急激な体重減少といった症状に見舞われました。その原因は……
何が起きているのかわからなかったよ。ワシントンのレスリング・ライセンスを取得するために健康診断を受けに行って、血液検査をしてもらったら、医師から「カイル、君は1型糖尿病患者なのか?」と聞かれたんだ。「え、違うと思うけど」と答えたっけ。何ということだろう、俺は本当にその病気の患者だということがわかったんだ。
プロレスラーになることを諦めるよう勧められた彼ですが、夢を諦めることはありませんでした。
プロレスは俺の夢で、一生を捧げるほどの情熱を持っていた。(病気は)何とかしてやっていこう、と決意するきっかけになったよ。診断結果をインスピレーションやモチベーションに変換しようと思った。
トレーナーや学校の仲間、そして友人たちはとても協力的だった。糖尿病をやりくりするにはサポート体制がとても大切だ。辛い時期を乗り越えることに協力してくれたみんなには感謝してもしきれないよ。
インスリン注射を始め、トレーニングを再開した彼はリングに上がれるようになるまでコンディションを回復させました。その先に待っていた成功を考えれば、あの時の努力は決して無駄ではなかったのでしょう。