ビンス・マクマホンがWWEへ復帰した理由は、自らが育てた団体の売却を検討するためです。
売却先の候補はいくつか報じられ、サウジラビア政府系ファンドPIFが買収したという噂が流れたこともありましたが、実際にはまだ具体的な動きは起きていません。
元WWEスーパースターで、現在は俳優として多忙な日々を過ごすドウェイン・ジョンソン(ザ・ロック)。実業家の顔も持つ彼もまた、スポーツブックメーカーが「WWE買収の可能性あり」として候補に挙げた人物です。
CNBCによるインタビューの中で、彼はWWEが団体売却を検討していることについて質問され、次のように答えました。
俺が言えるのは、WWEはエキサイティングなブランドだってこと。何十年にもわたって途方もないほどに成功している、幸運なブランドだね。
CNBCで情報を集めるビジネス界の人たちは知らないかもしれないけど、WWEには世代の歴史がある。私の祖父は70年代に、父は80年代にWWEで活躍していた。で、俺もワルな髪型とウエストポーチを持ってやってきて、ビンス・マクマホンのためにプロレスを続けたんだ。だから俺たちは何十年にもわたって成功できた。
とても魅力的な団体だよ。俺はワクワクしているし、ビンスと団体の成功を願ってる。
(ビンスを責任者として残す買い手じゃなければ買収は実現しないかもしれない、というホストの意見に対し)同意だね。重要な視点だよ。プロレス界とWWEの世界はユニークなんだ。ファンはとても多く、情熱的。WWEのような存在は他にはないよ。
だから、新しいオーナーはビンスと同じくらいの情熱をWWEやプロレス界へ向けなければならないと思う。簡単なことじゃない。
みんなも知っての通り、WWEは長年成功を収めてきた団体で、売却・買収はとても複雑になるかもしれない。
ただ、重要なことの一つだと俺が思っているのは、ビンスは「この非常にユニークな世界に対する情熱と愛情を持っている正しい買い手を見つけなければならない」と感じているだろう、ということだ。
(Wrestling Observer)